エラスティカム(Elasticum®)の性状

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エラスティカム(Elasticum®)の性状

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エラスティカム(Elasticum®)は、これまでの縫合糸とは違って、伸び縮みする糸です。このような、伸縮性のある縫合糸というのは、これまでにはなかったものです。この伸縮性は、これまでの縫合糸とは少し違った構造を有しているためです。
通常の縫合糸の構造は、大きく、モノ・フィラメントとブレーデッド、つまり、単繊維と撚糸と言うものに分けられます。
モノ・フィラメント(単繊維)というのは、読んで字のごとく、一本の糸が一本の繊維でできています。一般的に、組織の中を糸がスムースに通るようにするため、糸の表面ができるだけツルツルになるように造られています。吸収糸(溶ける糸)の場合には、一本一本の繊維が、ブレーデッド(撚糸)の場合よりも太いため、同じ太さであれば、よりゆっくりと吸収されます。また、組織を通っていくときの、周辺組織への刺激が少ないため、美容外科や形成外科では、主に非吸収糸が、皮膚の縫合などにはこれを使用します。
これに対してブレーデッド(撚糸)というのは、細い繊維を撚って作った糸です。より細い繊維を撚ることで、太い糸を作っているということです。例えとして、髪の毛を三つ編みにした状態を想像していただければ解ると思います。この種類の糸は、吸収糸(溶ける糸)の場合には、一本一本の繊維が細いため、モノ・フィラメント(単繊維)の場合よりも、同じ太さであれば、より早く吸収されます。そして、糸の表面には細かい凹凸があるため、滑りが悪い反面、結び目の緩みが少なく、組織にしっかりとくっつくという利点があり、滑りやすい組織同士をしっかりとした張力で縫合する際に用いられます。美容外科や形成外科では、粘膜の縫合に、よく使用されます。
エラスティカム(Elasticum®)は、これら2種類の糸を組み合わせて、作られています。構造的には、中心部にはシリコンゴム製の糸が使用され、その周辺には、ポリエステルの撚糸が取り囲んだ構造をしています。シリコンゴムは伸び縮みする素材なのは、ご承知の通りです。一方、ポリエステルには伸縮性がありません。そこで、このポリエステル繊維は、編み物のゴム編みの状態で編まれています。なぜポリエステルなのかということですが、第一に、このポリエステルと言う化学繊維は、人体に対して刺激が少なく、これまで体内に埋め込んでおく縫合糸の素材として、ナイロン同様に用いられてきたことがあります。そして第二としては、現代のポリアステル加工技術の上で、非常に細い繊維に加工できるということができます。


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