応用編と今後の展望

応用編と今後の展望

プラズマリポの、臨床における今後の展望

繊維質の多い、硬い脂肪組織には、脂肪吸引は十分な効果が望み難いのが現状です。しかしプラズマリポは、その細いハンドピースと、強力な脂肪融解作用によって、硬い脂肪組織の中でも操作が容易なため、高い効果が望めます。実際、肩の三角筋の上や背中、バストにおいても、非常によい結果が確認されています。今後は、乳房縮小術や女性化乳房の治療に、もっと多く用いられることになるでしょう。

また、プラズマの熱作用は、皮膚のタルミを改善することも期待できます。下垂した顔やボディーの脂肪を除去すると同時に、皮膚を引き締めるため、使い方によっては、乳房の吊上げや、フェイスリフトに応用できる可能性があります。実際、既に当院では、乳房の吊り上げやフェイスリフトへの応用を開始しています。これらの症例写真も出そろってきています。

プラズマリポの、バストに対する応用

プラズマリポは、脂肪吸引手術の欠点を補いつつ、それに匹敵する効果を獲得できる、最新の技術です。そしてさらに、脂肪吸引単独では実現不可能である、皮膚の引き締め効果(たるみ取り効果)を応用した、バストの縮小と吊り上げについて、臨床応用を実現しました。

従来の乳房縮小術・吊り上げ術は、乳輪の周囲とバストの皮膚(乳輪からアンダーバストにかけて)に切開を加え、内部の乳腺や脂肪を切除し、さらに余った皮膚を切除して縫合するものです。したがって、バストには、ちょうど船の「碇(イカリ)」のような形の瘢痕(傷痕)ができることになります。この傷については、白人の場合には、非常にきれいに目立たない治癒の形式となるのですが、日本人のような有色人種の場合には、傷だけが白く浮き上がり、術後何年経っても、「目立たない」とは言えない状態となることがあります。また、バストの傷は、しっかりとした術後のケアをしないと、しばしばケロイド化し、盛り上がったり、幅が広くなったります。重症の場合には、何年もの間、痒みや痛みを伴うこともあります。

そこで、プラズマリポを応用すれば、皮膚の切開を小さくしたり、または脂肪吸引のように、ほとんど切開をなくしたりすることが可能になったのです。

脂肪吸引ではバストが垂れ下がる ~さらに、変形や左右差を残すことも

脂肪吸引による乳房縮小術は、バストの大きさが、乳腺ではなく、脂肪組織による場合には、脂肪吸引も有効な方法と言えます。しかし、バストの脂肪組織は、その形態を保つために、繊維質が非常に発達しており、吸引用のカニューレの挿入と操作が非常に困難なため、熟練した医師であっても、凹凸や左右差を残すことが多く、効果も低い傾向にあります。しかも、脂肪吸引では皮膚を縮めることができないため、バストが垂れ下がってしまうことになります。ちょうど、風船の中身がなくなったのと同じ状態です。その他のリスクとしては、術後の強力な圧迫が困難なため、血腫(血液の塊)ができることが多く、痛みや腫れが大きい点が挙げられます。さらに、血腫(血液の塊)は、しこりやセローマに変化し、バストを変形させることもあります。プラズマリポを使用すれば、そのようなリスクを低減させ、バストを不自然な垂れ下がりから守り、十分な乳房縮小効果を出すことができます。

プラズマリポの顔面への応用

プラズマリポの、脂肪吸引との大きな違いは、その止血や脂肪溶解効果だけではなく、皮膚を縮めてタルミに対しても一定の効果を発揮することです。その効果を以て、顔面の皮下脂肪除去とともに、リフトアップを期待するというのが、プラズマリポの顔面への応用の中で、最も有用なものです。

顔面の皮下脂肪を取り除くときに注意しなければならないのは、術後にタルミを目立たせないようにすることです。そのためにはまず、手術の際に患者さんの状態をしっかりと把握することなのですが、脂肪吸引の場合、30歳を超えた患者さんの一部には、どうしても一定のタルミを発生させてしまうリスクがありました。それを防止するには、表層脂肪吸引というテクニックを使用して、極細のカニューレで手術する必要があります。しかし、プラズマリポを使用すれば、そのような高度のテクニックの使用は不要になります。また、表在筋膜群(SMAS)に対しても、ある程度の引締め効果を発揮することができ、リフトアップ効果を期待できるということです。

プラズマリポは、アンチエイジングを含めた総合的シェイプアップ

症例写真集のところから、プラズマリポの症例写真、特にバストや顔面の症例を見ていただいたらわかるように、プラズマリポは、単なる脂肪除去の手段であるだけでなく、皮膚のたるみを改善する手段でもあると言えます。その効果は強力で、バストのような、重量がある組織でも持ち上がるほどです。プラズマリポは、まさに、アンチエイジング脂肪形成術であると言うことができます。


応用編と今後の展望関連ページ

プラズマリポの経過写真(二の腕)
術後の経過(ダウンタイム)が従来の脂肪吸引よりも楽なプラズマリポ。
応用編と今後の展望
いままで脂肪吸引が不可能だった箇所の脂肪除去やバストアップ、顔面のリフトアップなどに、今後、プラズマリポが応用されていくものと考えられる。
プラズマリポの施術手順・術後経過・効果
従来の脂肪吸引に比べて、プラズマリポの術後経過はかなり楽なものになった。さらに、その効果は脂肪吸引に匹敵するものと言える。プラズマリポ・ドレナージの場合には、効果が出てくるのに要する時間は、約2週間と、これも脂肪吸引に匹敵するものとなった。
プラズマリポの技術的側面
直進光であるレーザーと、拡散光であるプラズマ光の違いからくる、皮下脂肪の溶解作用の差と、