脂肪溶解注射 Lipodissolve

美容整形

脂肪溶解注射 Lipodissolve

メソセラピーの一種。主としてフォスファチジルコリンを注入して脂肪を分解する。分解された脂肪は血中を経て体内で代謝され、代謝産物は老廃物として排出される。
薬剤を直接脂肪組織に注射することによって、腕・腹・背・腰・足・頬・顎下などの気になる部位への部分痩せに効果的。

メソセラピーは、1952年、フランスのDr.Pistorによりはじめられた方法で、症状がある箇所に対して、直接治療薬を注射することにより改善を図るというもの。現在の適応は、慢性疼痛、しわ、たるみ、しみ、傷の治療、脱毛症、皮下脂肪など。 それぞれの症状や部位によって薬剤の調合を変え、一定の効果を獲得できるまでに改良されてきた。その改良過程で、南米において、フォスファチジル・コリンが、局所の脂肪除去に有効であることが発見された。文献の上では、スペインの美容外科学会誌の2003年8月号に、スペイン語で、Dr.ルチアーナ オリヴェーラが発表したのが最初。そして、国際美容形成外科学会の公式雑誌2003年11月号に掲載された、Dr.パトリシア リッテス(Patricia Guedes Rittes,M.D)氏の論文が、このメソセラピーの中の1つの方法を、「脂肪溶解注射」として全世界に広めた。

  現在の脂肪溶解注射に使用する脂肪溶解作用のある薬液の主成分はフォスファチジル・コリンで,これは大豆に多く含まれる、レシチンという栄養素の一部。美容外科・美容整形のクリニックによって、これをそのまま使用するところや、甲状腺ホルモン・ビタミン・アミノ酸・交感神経刺激薬などを混合してカクテルを作って使用するところなどがある。
 
脂肪溶解注射のメリットは、処置当日から生活制限がないこと。同じ脂肪を取る方法である脂肪吸引は、術後、入浴をはじめ、一定の生活制限がある。脂肪溶解注射の場合、当日の入浴も可能で、ガーゼや圧迫用のコルセット、ガードル等の着用も不要。デメリットは、1回に処置できる範囲が限られていることと、除去できる脂肪の量が脂肪吸引に比べると少ないため、広い範囲で大量の脂肪を除去するのには不向きであること。筋肉痛様の痛みが比較的長期間継続することなどがある。


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