幹細胞・WPRPF併用脂肪注入豊胸術に伴う脂肪吸引について

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幹細胞・WPRPF併用脂肪注入豊胸術に伴う脂肪吸引について

幹細胞脂肪注入豊胸術後の経過・特に痛みや内出血について
脂肪注入による豊胸術そのものは、単なるバストに対する注射ですから、バスト関しては、術後の痛みもあまりなく、授乳の時のような、いわゆる「張った感じ」による痛みに類似した症状が 約1週間あるだけです。脂肪注入による豊胸術の術後の痛みや、経過における症状は、そのほとんどが、脂肪吸引によるものです。このような理由から、脂肪注入による豊胸術の術後経過は、脂肪吸引の術後の経過に大きく左右され、そのほとんどを占めると言っていいでしょう。つまり、術後が楽な脂肪吸引なら、この手術の術後は楽であるということなのです。
では、術後が楽な脂肪吸引とは、いったい、どんな脂肪吸引なのでしょうか?内出血が無く、術後の痛みも無く、そして、術後の圧迫固定もない、といった脂肪吸引が、最高に楽な脂肪吸引ですが、残念ながら、そのような脂肪吸引はこの世の中に存在しません。そして、これからも発明されることはないでしょう。一部の美容外科クリニックの広告文句に、以下のような文言があります。
「術後の痛みはありません」
・・・・・真っ赤なウソです。
「手術の翌日から仕事に戻れます」
・・・・・「仕事に行くのは、医学的には禁止しない」というだけ。通勤するのに、駅の階段をスムースに昇降できるかというと、ちょっと無理でしょう。
そんなことを謳い文句にしているクリニックほど、実際は荒っぽい脂肪吸引を行って、術後は激痛と、脂肪吸引したところが、全面の内出血で変色する場合が多いようです。

 

 脂肪吸引に関する注意点(特に脂肪注入豊胸術に際して)

脂肪注入豊胸術を行うには、バストに注入する脂肪が必要なわけで、そのために脂肪吸引で脂肪を採取する必要があります。したがって、当然、脂肪吸引を行うことになります。

そこで近年、脂肪吸引の方法や使用する機器も、様々なものが開発され、発売されています。しかし、どんな方法でどのような機器を使った脂肪吸引でもいいかというと、そう簡単なものではありません。間違った知識で、間違った方法を使用して脂肪吸引を施行し、そのように採取してきた脂肪を使って豊胸術を行った場合、最悪の場合ほぼ0%か非常に少量の脂肪しかバストに残らず、不満足な結果になってしまいます。

では、間違った脂肪吸引とは、そのような脂肪吸引なのか、代表的な、してはいけない脂肪吸引を列挙します。

 

1)プラズマリポを使った後の脂肪吸引

プラズマリポは、簡単に言えば、プラズマ光を使って脂肪組織を破壊して溶かします。プラズマリポを脂肪吸引に併用すると、脂肪吸引自体の手術操作が安定的に行え、脂肪吸引後の回復過程が早く、結果の安定性が高いばかりか、内出血や腫れも少ない傾向が見られます。しかし、脂肪注入豊胸術に吸引した脂肪を使用する際には、この、脂肪組織を破壊して溶解してしまう作用が、脂肪細胞の前駆細胞や幹細胞などの、組織の再生にかかわる大切な細胞までも破壊してしまいます。つまり、この脂肪を豊胸術に使用すると、脂肪注入ではなく、脂肪の死骸注入になるわけです。そこで、プラズマリポを脂肪注入豊胸術に使用する際には、まず脂肪吸引にて注入に使用する脂肪組織を確保しておいて、術中のその後にプラズマリポを照射することをスタンダードとしています。つまり、プラズマリポを使用する利点としての、凸凹ができないことや術後の経過が楽になることなどは、脂肪吸引での施術である程度の皮下脂肪の除去が終わり、その上でのプラスアルファの部分として生かすことが、上策であるということです。

 

2)ベーザー(ヴェーザー・Vaser)

超音波を使って脂肪組織を破壊する代表的な器械が、ベーザー(ヴェーザー・Vaser)です。脂肪を溶かすという作用は、プラズマリポと同様です。したがって、当然、脂肪細胞や幹細胞などの再生細胞までも破壊します。メーカー側の言い分としては、「ベーザーは脂肪のみを破壊し、その他は破壊しないので、採取された脂肪組織は脂肪注入には問題なく使用でき、血液などの混入が少ないから、むしろ脂肪注入豊胸術には適切な脂肪組織が採取できる。」ということです。しかし、超音波をエネルギー源に使用している限り、脂肪組織との接触部においては高熱を発生し、破壊と同時に細胞の死滅は免れません。よって、ベーザーを使用して採取した脂肪組織をバストに注入するというのも、脂肪の死骸注入になってしまいます。当院では、豊胸用以外の、通常の脂肪吸引の際にも、ベーザーは使用していません。ところが、他院の脂肪注入豊胸術の症例で、このベーザーを用いて脂肪吸引した脂肪組織をバストに注入した患者さんをたくさん診ました。全ての患者さんが、ほとんど乳房の大きさに変化がなく、豊胸効果を獲得することができず、豊胸術としては失敗していました。またそのうち1人は、脂肪の死骸が吸収されずにコラーゲンの膜であるカプセルに取り囲まれるときにできた、多数の大きなしこりをバストに残し、乳房が変形していました。

 

3)ボディージェット

局所麻酔薬を細かい水滴状にしたうえで、高圧で周囲の脂肪組織に噴射する器械。メーカ側の説明としては、「脂肪を柔らかくして、局所麻酔の効果を高め、脂肪吸引の操作性を向上させる(脂肪吸引しやすくする)」ということです。実際のところ、局所麻酔での脂肪吸引には、麻酔薬の均一な拡がりを獲得でき、麻酔の効きがよくなるため、有用な器械と言えます。しかし、麻酔薬の噴射圧力が非常に高く、多くの血管や神経を切断しているようです。実際に、ある論文によると、このボディージェットによる脂肪吸引が、通常の脂肪吸引やベーザーなどの超音波脂肪吸引などと比較しても、最も多くの脂肪組織内繊維を切断していたという結果です。このような繊維を切断するような高い水圧では、やはり脂肪細胞や幹細胞・再生細胞に障害を与えます。しかも、豊胸術に使用するほどの量の脂肪組織を採取するには、局所麻酔のみで脂肪吸引を行うのは、現実的ではなく、もし行うとなると、局所麻酔薬の量が多すぎて、局所麻酔薬中毒になることも考慮しなければならないでしょう。

 

4)スマートリポ、クールリポなどのレーザー機器

これらは、レーザーで脂肪組織を破壊して溶かす機器です。作用としてはプラズマリポと同様です。したがって、この脂肪を破壊して溶かす作用が、脂肪前駆細胞や幹細胞などの組織の再生に関り、豊胸効果の獲得に対して重要な役割を果たす再生細胞までも破壊します。しかも、プラズマリポとは違って、皮膚の引締め作用や脂肪溶解作用も弱いため、手術には大幅な時間の延長を覚悟しないといけません。

 

以上から、脂肪注入豊胸術に用いる脂肪組織採取の際に行う脂肪吸引は、従来の、機器を使用しない手作業による脂肪吸引がベストであるということになります。このことは、脂肪組織を、その中の細胞をできるだけ生きたまま、できるだけ新鮮な状態で取り出すべきであるということを忠実に守ることでもあります。そのためには、脂肪吸引に関しては手間を惜しまず、器械に頼るべきではないという結論が導き出せます。

 
 
脂肪吸引の術後を楽に乗り切るために

脂肪注入豊胸術術後の痛みや腫れなどについては、豊胸術そのものは注射であって、その経過は軽度なものです。よって、脂肪吸引の術後の経過によって決まります。そこで、脂肪注入による豊胸術を受ける際には、クリニック選びの段階で、どのような脂肪吸引であれば、術後が比較的楽なのかということを、理解しておく必要があります。
ベーザーやプラズマリポなどを使用すれば、脂肪吸引の術後は比較的楽だということが、よく宣伝されています。確かにプラズマリポは、術後の圧迫固定が一晩だけで、翌日からのシャワー入浴が可能ですから、通常の脂肪吸引と比較すると、その差は大きなものと言えます。しかし、ベーザーやボディージェットの場合には、皮下脂肪層に存在する神経へのダメージが大きいことから、痛みに関しては強く出る傾向があります。またこれらは、注入した脂肪組織の生着率を向上させるために重要な働きをする、脂肪細胞や脂肪の前駆細胞・幹細胞に障害を与えますから、注入用の脂肪を採取する前には、使用してはいけません。そうなると、通常の脂肪吸引の手術で我慢するしかないのかと言うと、そういうわけでもありません。
その一つの解答としては、「丁寧な」脂肪吸引を施行することであると言えます。「丁寧な」脂肪吸引とは、「仕上がりがいい」「たくさん採る」ということではありません。それよりも重要なこととして、脂肪組織の血管や神経にできるだけダメージを加えない方法で脂肪吸引を施行するということです。血管へのダメージが少ない脂肪吸引を施行すれば、術後に現れる内出血が少なくて済みます。また、神経へのダメージが少ないことは、術後の痛みが少ないことに繋がります。そのような、血管や神経に対してダメージが少ない脂肪吸引とは、いくつかのポイントを満たしている必要があります。

 
術後の痛みが少なく、楽な脂肪吸引を行うためのポイントは、以下のようになります。
1)できるだけ細いカニューレを使用する。
2)手術中に、カニューレを激しく前後運動させない
3)脂肪を採る量は、脂肪層の厚さの3分の2から4分の3にとどめる
と、いったものです。
それぞれの項目について、説明していきます。

 
1)できるだけ細いカニューレを使用する。
脂肪組織は水のような完全な液体ではなく、柔らかい個体です。したがって、脂肪吸引は、「吸引」と言われていますが、実際は液体を穴からストローでズルズルと吸い出すものではありません。ちょっと怖い表現ですが、カニューレの先に開いている穴に、脂肪組織を陰圧で吸いつけ、脂肪組織の粒をもぎ取ってくるような感じです。
ブドウの粒を、掃除機の先にくっつけて、木になっているのを取ってくるような風景を想像してみてください。
掃除機の先が大きくて太いと、一度にたくさんの実や粒を収穫できますが、葉っぱや茎・太い枝などもいっしょにもぎ取ってきてしまいます。逆に、先が小さな掃除機の場合、少しづつしか収穫できませんが、太い枝などはもぎ取りません。
ブドウの木を脂肪組織、ブドウの実を脂肪の粒、茎や枝を神経や血管に置き換えて考えてみると、太いカニューレは、短時間にたくさんの脂肪を採取できますが、血管や神経へのダメージが大きく、逆に細いカニューレでは、時間はかかりますが、血管や神経へのダメージが少なく、採取できるのは、ほぼ、脂肪の粒のみと言うことになります。つまり、脂肪吸引に用いるカニューレは、細いものほど、神経や血管へのダメージが少なく、したがって、術後の内出血や痛みも少ないということができます。

 
2)手術中に、カニューレを激しく前後運動させない。
脂肪吸引は、カニューレの前後運動を行うから、脂肪が採れるのですが、限度と言うものがあります。やはり、激しいカニューレの前後運動は、採取する脂肪組織を傷めるばかりでなく、神経や血管にも多くのダメージを加える結果となります。1)のカニューレの太さの項目での例えを、もう一度思い出してみてください。掃除機の先端を、ブドウの房の周りで乱暴に動かせば、枝を折り、葉っぱも引きちぎってしまいます。カニューレを素早く前後運動させると、短時間に多くの脂肪組織を採取できます。しかし、神経や血管へのダメージも多いわけです。また、手術自体の安全性も、低下してしまいます。素早い前後運動は、どうしても正確な深さにカニューレを挿入するのに、大きな誤差が生じます。つまり、近隣の脂肪層以外の組織である皮膚や筋肉への、カニューレの挿入も、頻度が増加するのです。カニューレの激しい前後運動は、このように、術後の経過の面と、安全性の面で、お勧めできる手技ではないのですが、同じカニューレの前後運動でも、パワーカニューレの使用については、特に問題はないと考えます。それは、パワーカニューレ自体の前後運動は、ミリ単位と、非常に小さいからです。それとは対照的に、人の手によるカニューレの前後運動は、Youtubeの脂肪吸引のビデオから割り出すと、その振幅が平均15から20cmあります。 つまり、パワーカニューレの前後運動は、人の手によるカニューレの前後運動から比べると、振動くらいでしかないのです。血管や神経などの人体の組織には、ある程度の弾力性がありますので、パワーカニューレの前後運動はその弾力性に吸収され、細胞の破壊や、血管や神経に対する大きな損傷は招かないと言えます。ただし、パワーカニューレの使用に関しては、ある種のものについては、安全性についての注意があります。

 
3)脂肪を採る量は、脂肪層の厚さの3分の2から4分の3にとどめる。
脂肪層がほとんどなくなって、つまむとペラペラになるくらいの脂肪吸引を、「どうだ!すごいだろう!」と、自慢げに写真や動画をUploadしているサイトがあります。たしかに、脂肪吸引の効果としては、局所の脂肪層がなくなって、その部分は非常に細くなるでしょう。しかし、術後はたいへんです。だから、そいのような症例については、術後1週間目の写真など、掲載している場合は非常に稀だと思います。
まず痛みが強く、なかなか退きません。脂肪吸引は脂肪層に管(カニューレ)を挿入して、脂肪を採取するのですが、脂肪層の厚みの4分の3以上になると、より神経や血管の近くの脂肪を採ることになります。そうすると、比較的太い神経へのダメージの頻度も増えます。神経へのダメージが大きいと、痛みが強く、それ以上のダメージだと、感覚脱失(皮膚の感覚がなくなる)が発生します。目に見えないくらいの細かな神経に関しては、術後の経過とともに再生するのですが、肉眼で確認できる太さ以上の神経がダメージを受けて切断されると、通常は元には戻りません。そうなると、感覚脱失という症状が、一生残ることになります。
また、術後の内出血も大きなものとなります。血管に関しても、より太い血管に対してダメージを加えることになるからです。そして、このことは内出血の問題だけでなく、もっと大変な問題に発展する可能性が大きくなります。それは、静脈血栓症です。これは、早期に対処しないと、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)に陥り、生命が危険に曝されることになります。
したがって、脂肪注入豊胸術の術後を、より安全に楽に乗り切るには、 脂肪吸引の範囲を、余り少なくしないことも重要です。たとえば、同じ量の幹細胞と注入用の脂肪を採取する際に、狭い範囲で脂肪吸引を行うと、広い範囲で脂肪吸引を行うのに比べて、たくさんの厚みを採取する必要があります。そうすると、術後の痛みや内出血の問題や、リスクの発生率が上昇するわけです。
 
南クリニックの脂肪吸引の平均的術後経過
脂肪吸引の平均的術後経過
脂肪吸引手術当日:
厚さ約1㎝のスポンジの上から、特殊なガードルなどで圧迫固定を行います。
痛み止めを点滴から使用して、痛みを取ってから帰宅していただきます。帰宅後は、内服薬の痛み止めが効いてきます。
脂肪吸引手術翌日:
身体を動かせば、筋肉痛程度の痛みはあるが、大きな制限を受けるほどではない。
圧迫固定を解除するために再診。
脂肪を取ったときの穴を、防水フィルムで保護して、全身のシャワーが許可となる。
矯正下着など、圧迫ができる下着を準備しておき、それを着用する。
日常生活上の制限はほぼなくなる。
平均的には、腫れは目立たず、手術前と同じ太さくらいのサイズか、プラスアルファくらいに収まる。
脂肪吸引術後7日目:
抜糸後、入浴の許可となる。
脂肪吸引術後14日目:
脂肪吸引したところの治癒過程を促進するために、マッサージ指導を受けに再診する。
この頃には、腫れが全体の70から80%消滅しているので、少し効果を感じ始める。
脂肪吸引術後3ヶ月目:
ほぼ最終的な状態となる。
※経過については個人差がありますので、上記はおおよその目やすと考えてください。


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