痩せ型の体型でも高生着率脂肪注入豊胸術 4

では、 高生着率脂肪注入豊胸術 で、脂肪を採取するための脂肪吸引を行った箇所の経過はどうでしょう?

高生着率脂肪注入豊胸術のために、術脂肪吸引した太ももの状態。 

左はバストグロウ1回目の結果。右は2回目終了後の状態。 

高生着率脂肪注入豊胸術 の脂肪採取における脂肪吸引は、通常の他院で行われている脂肪吸引よりも、かなり楽な経過だと考えていただいていいと思います。まず、当院の脂肪吸引は、その使用するカニューレと言う、脂肪を採取する管が非常に細いものです。通常、ボディーの脂肪吸引の場合、他院では直径約3ミリから4ミリのカニューレを使用します。それと比べて、当院では直径約1.5ミリから2ミリのカニューレで脂肪吸引を行います。このことで、脂肪組織内の血管や神経の保存が、より細いものまで可能になり、術中の出血が少ないばかりか、術後の痛みも少ないものになっています。
血管の保存が術後の痛みに影響するのは、術後の内出血の量と関係します。一般的に、内出血と言うのは、血管が切れて、そこから出てきた血液が、皮膚から外に出ず、皮下脂肪層に存在している状態です。これが一か所に大量に存在すると、血腫という状態になります。いわゆる、「血の塊」と言うやつです。この血の塊ですが、当然のことながら、血管の外にありますので、血液が固まる反応が発生しています。血液が固まる時、またはその後には、いわゆる「痛みを発生する物質」の一部の種類が放出されます。それらが、神経を刺激するため、血腫が発生すると、そこには強い痛みも発生するのです。つまり、脂肪吸引後の痛みをなるべく絞りたいということであれば、その原因の一つである血腫を発生させないこと、即ち、内出血を少なくすることです。そのためには、できるだけ、皮下脂肪内の細い血管まで保存することが大切で、細いカニューレで脂肪吸引をすることには、大きな意味があるということになります。
一方、脂肪吸引の術後の痛みの程度と、カニューレによる神経の切断については、ある仮説を提唱しています。
神経の線維は、一般的には脊髄から出て、最初は束になっているものが、次第に分かれて最終的には皮膚をはじめとする臓器に分布します。それらの神経線維は、皮下脂肪や皮膚の中では、神経終末小体という器官となって終了しています。その神経終末には、いくつかの種類があり、痛覚・温冷覚・触覚・圧覚をそれぞれ司っています。つまり、一つの神経終末は、それぞれ一つの感覚しか感じることができなくなっています。これら神経終末の中で、痛みとして痛覚を伝えるのが、自由終末と言って、特に神経終末小体がなく、神経の先端がそのまま終了しているところだと言われています。そこで、その神経の自由終末が多いほど、同じ痛み刺激であっても、痛みを強く感じるということが言えます。太いカニューレでの脂肪吸引手術と、細いカニューレでの脂肪吸引手術を比較すると、神経の切断が多いのは、太いカニューレでの脂肪吸引であることは、論を待たないところであります。そして、切断された神経線維の切断面は、まさしくこの神経の自由終末であるということができます。つまり、直径の太いカニューレで脂肪吸引を行った場合、この神経の自由終末が、細いカニューレで脂肪吸引を行った場合よりも多くできてしまいます。すると、前述の血液が固まる時にできてくる痛みを発生させる物質による痛み刺激も、たくさん受容してしまうということです。そうして、太いカニューレを使用した脂肪吸引は、細いカニューレでの脂肪吸引よりも、術後の痛みが強くなるということなのです。