バスト・グロウによる豊胸術の手技と手順

どこに注射するんですか?

Q:バストグロウの注射は、バストに注射をするということですが、乳腺に針を刺して注射するのですか?

A:バストグロウの注射は、乳腺ではなく、バストの皮下組織である、皮下脂肪の層に注射します。乳腺の周囲に、注射をするということです。バストグロウの乳腺に対する増殖作用というのは、皮下脂肪層に注射した注射液が、しだいに皮下脂肪層を拡がっていき、乳腺に接触し、そこから乳腺に到達して発揮されます。このようにして、皮下脂肪と同時に、乳腺にも成長因子が作用して、豊胸効果が得られます。したがって、注射の際には、乳腺には一切何も注射しません。将来の授乳などで、乳腺が大きくなっても、心配はありません。実際に、バストグロウの術後に、妊娠・出産に至った患者さんもいますが、特に何も問題なく、母子ともに健康な状態です。

バストグロウの注射の中身

Q:バスト・グロウは、ヒアルロン酸や脂肪を注射するのではないようですが、何を注射するのですか?

A:乳腺を増殖させる成長因子(細胞増殖因子)や、皮下脂肪を増殖させる成長因子(細胞増殖因子)を、それぞれにより有効な形として配合し、注射液を作成して、バストの皮下脂肪層に注射します。バストを大きくし、豊胸効果を得るために、乳腺と皮下脂肪を成長させることがキーポイントです。そこで、豊胸効果を獲得するために、たくさんの種類がある成長因子(細胞増殖因子)の中から、乳腺及び皮下脂肪を成長させるのに必要な成長因子(細胞増殖因子)を選んで、さらに医薬品を添加し、濃度をお互いに調整しなければなりません。それらの成長因子(細胞増殖因子)が有効に、効率よく豊胸効果として働かせるためには、成長因子(細胞増殖因子)の濃度を、血液中の濃度を上げずに、より高濃度でバストの組織の中で存在させなければなりません。バスト・グロウはこのように、多くの種類の成長因子(細胞増殖因子)を、バストの成長に適した形で調整して注射液を作成し、バストの皮下に注射して豊胸効果を獲得します。さらに、それらの成長因子(細胞増殖因子)が働くきっかけを作るために、バストグロウFでは、女性ホルモンの注射を行います。

採血はどのくらい?

Q:採血して、自分の血液からも成長因子を集めるということですが、どのくらいの量の血液を採るのですか?

A:バストグロウFでの採血のことかと思います。バストグロウFを1セット施行するのに、必要な採血量は20㏄です。これは一度に5セットの施行が可能ですので、一日の最高採血量は100㏄となります。採血に際しては、腕にある比較的太い血管から、細い針を使用して行います。針が細い分、採血には通常よりも時間がかかりますが、その分、針を刺す時の痛みが少ないというメリットがあります。また、このくらいの採血量であれば、人体に対して大きな影響はありません。身近な例としては、バストグロウFを5セット行うときの100㏄の採血量というのは、献血の最小単位量の半分です。

安全な方法なのですか?

Q:成長因子(細胞増殖因子)を使うそうですが、安全なのですか?

A:成長因子(細胞増殖因子)は、体の各部分の成長になくてはならないもので、成長期には体の多くの組織で、成人よりも高い濃度で含まれています。そして、年齢とともに、ホルモンと同じように、組織中から減少していきます。また、成人になっても、皮膚や皮下組織に、この成長因子が含まれているため、傷が治ったり、老化を防ぐこともできるのです。作用機序としては、ホルモンが細胞に作用する際には、この成長因子(細胞増殖因子)を介して作用します。逆に言うと、成長因子(細胞増殖因子)がないと、ホルモンも作用できません。このように、成長因子(細胞増殖因子)は体内物質で、人体にとって必要なものでもありますので、安全性が高いと考えられます。
また、これまでの、バッグを使用する豊胸術や、脂肪吸引を伴う脂肪注入と比較すれば、バストグロウは注射のみのため、切開を伴う手術であるこれらの方法とは、処置自体のリスクがまるっきり違い、安全性が高いと言えます。

豊胸すると乳がんになるのですか?

Q:豊胸術で乳がんになるというのは、ほんとうですか?

A:豊胸術による発がんが疑われたのは、シリコンオイルの直接注入が行われた時代の患者さんが主体で、シリコンバッグに関しては、2000年代になって、その発がん性は否定されました。また、シリコンオイルの直接注射に関しても、それによって作られたシコリ状の肉芽腫の影像が、乳がんの早期発見の邪魔になったということで、乳がん発生の原因ではないとの結論になっています。また、脂肪注入に関しても、初期の頃の手術法や、稚拙な注入テクニックによって作られた肉芽腫が、乳がん診断の妨げになったに過ぎず、やはり発がん性はありません。バストグロウについては、そもそもしこりを作ることがないため、このようなことは、発生しようがありません。

脂肪注入やコンデンスリッチとの違い

Q.自分の脂肪を注射したり、脂肪を加工してコンデンスリッチとかいう注射をする方法とは、何が違うのですか?

A.まず、脂肪注入の場合には、注入する脂肪を取ってくる作業、つまり、脂肪吸引の手術が必要になります。コンデンスリッチと言う方法は、やはり脂肪吸引で加工を施すための脂肪を取ってくるための、脂肪吸引が必要です。脂肪吸引は手術ですので、麻酔が必要なのと、術後の回復過程があります。当院での脂肪吸引の場合、術後24時間は、スポンジを使用したヘビーな圧迫固定を行います。その間、シャワーや入浴はできません。また、術後も、多少なりとも痛みを伴います。しかし、バスト・グロウは、この脂肪を取ってくるという、脂肪吸引が不要ですので、処置当日から入浴も可能で、術後の痛みもありません。

次のバスト・グロウFが可能な時期

Q: 約1か月前にバストグロウFを受けたのですが、もっと大きくしたいと思います。2回目のバストグロウFを受けるのは、1回目からどれくらいの間隔が必要ですか?

A:1カ月以上の間隔を推奨しています。医学的には、採血を行った時の、血液の減少量が回復するには、約1カ月以上を要します。そこで、バストグロウFの間隔は、約1か月と言うところを適切と考え、そのプロトコールに従って行っていきます。また、バストグロウFの場合には、女性ホルモンの注射を伴いますので、過量投与を防ぐことと、性周期の関係上も、1カ月以上の間隔をとっていただきます。

類似の豊胸術(献血豊胸)との違い

Q:バスト・グロウとPPP豊胸・献血豊胸は、どう違うのですか?

A:PPP豊胸(プラズマジェル豊胸)は、血液の中の、赤血球を取り除いた血漿を、熱を加えてジェル状にして、バストに注射する方法です。この方法は、ヒアルロン酸の代りに、このプラズマジェル(PPP)を使用するものです。したがって、決して、「何かを入れて膨らませる」という、従来の豊胸術の範疇を超えるものではありません。即効性はありますが、その効果は約3カ月ないしは半年で、完全に元の状態に戻ってしまいます。元に戻る前にMRIやCT、またはマンモグラフィーの撮影によって、何かを注射したことは分かってしまいます。
バストグロウは、脂肪組織と乳腺に働く成長因子を注射します。この成長因子が働くことにより、乳腺と皮下脂肪が次第に成長し、バストが大きくなってきます。つまり、「何かを入れて膨らませる」というものではなく、あくまでも自分のバストが自然に大きく成長するというものです。バストグロウWの場合には、即効性はありませんが、術後3~4週間ほどで、効果を感じる方が多い傾向にあります。バストグロウFの場合には、処置直後から、術後初期には注射液の体積で大きくなっていますが、最終的には自分のバストが大きくなった状態になります。自分のバストが自然に大きくなるわけですから、その効果は永久で、年齢によっても自然な変化が生じます。

バスト・グロウで豊胸する場合の、実際の手順

Q:実際に、どんな手順での処置なのですか?

A:バストへの処置は、皮下注射をするだけです。その他としては、成長因子(細胞増殖因子)を得るために、採血をします。
経時的に説明すると、まず、採血をし、バストにクリーム麻酔を塗って、約30分待合室でお待ちいただきます。その間、血液から成長因子(細胞増殖因子)を抽出し、それにさらに乳腺増殖用のバイオ製剤である、成長因子(細胞増殖因子)を添加して、注射液を調剤します。
調剤が終了したら、バストの皮下に、注射液を注射して、終了となります。

バスト・グロウと脂肪増殖注射の違い

Q:バストグロウは、脂肪だけが増えるのですか?脂肪増殖注射と同じなんですか?

A:バストグロウと脂肪増殖注射は、どちらも成長因子(細胞増殖因子)を使用するという点では、変わりありません。しかし、バストグロウは、バストに特化した形で成長因子(細胞増殖因子)の量や種類を調整しています。逆に、脂肪増殖注射は、主に顔面の皮下脂肪に特化した形の配合になっています。したがって、脂肪増殖注射をバストに注射しても、ほとんど効果はなく、逆に、バストグロウを顔面に注射しても、よい結果は得られません。バストグロウは、バストの皮下脂肪と乳腺の体積を増加させる注射ですので、脂肪だけが増加するものではありません。