バストグロウ12回施行のうち6回目

女性ホルモン自体の補充ということは、バストに対して女性ホルモンを作用させることが目的ですが、その作用には一定のメカニズムが存在するというのは、前述の通りです。

一般的にホルモンが作用する時には、ホルモンを分泌する内分泌腺から血中に分泌されたホルモンが、血液に乗って、その作用するべき組織へと運ばれていきます。組織に到達したホルモンは、その組織やそれを構成する細胞のホルモン・レセプターに結合します。すると細胞内には、ホルモンが結合したというシグナルが発生し、成長因子の助けによって細胞が分化・分裂をはじめ、一定の方向性を持った分化を開始し、細胞の集合体としての組織が増殖する形となります。つまり、ホルモンが作用するというのは、細胞のレセプターを介したシグナルと、それを増幅させる成長因子を介して、目的とする組織を増殖させるということです。これは裏を返せば、ホルモンがいくら高濃度に存在しても、細胞のレセプターの数が少なく、成長因子の組織内濃度が低ければ、その効果が低いということなのです。
このような、ホルモンのレセプターと成長因子を介した作用を女性ホルモンとバストに当てはめてみると、次のようになります。女性ホルモンの血中濃度が上昇すると、バストを構成する乳腺やその周辺の皮下脂肪組織に血流を介して到達します。そこでそれぞれの細胞のレセプターに結合し、細胞内に増殖せよというシグナルを発生させます。すると、そのシグナルを受け取った乳腺や、皮下脂肪組織内の幹細胞は、成長因子の存在下でそれを増幅させ、分裂と分化を開始するというわけです。勿論、乳腺や皮下脂肪組織には、分化を終了した乳腺細胞や脂肪細胞が存在するわけですが、それらは分裂や分化をすることはなく、あくまでも、それらの大元になっている乳腺や皮下脂肪組織に含まれる幹細胞から、その前駆細胞と呼ばれる一つ前の段階の細胞までの種類の細胞が、分裂と分化を繰り返すようになり、結果的に乳腺細胞や脂肪細胞が増加し、豊胸効果を発揮するということになるのです。