高生着率脂肪注入豊胸術で、体型のバランスを一気に整える 17

最近の研究では、バストに注入された脂肪細胞は、残らず吸収されてしまうという報告があります。しかし、これは注入した部分に脂肪組織が増えないということではありません。

たしかに、注入された「脂肪細胞」は、死滅してしまって全て吸収されてしまうことでしょう。しかし注入用に加工された脂肪組織の中の、幹細胞から前脂肪細胞までの、脂肪細胞になりきっていない細胞は、ほぼすべてがバストの中に残り、分化と増殖を繰り返しながら脂肪細胞を作り始めます。この過程を促進し、効果を最大限に出すためのものがWPRPFなのです。では、死滅してしまってほぼ完全に吸収されてしまう脂肪細胞は、注入する前に取り除いておいて、幹細胞から前脂肪細胞までの、脂肪細胞になる前の段階の細胞のみをWPRPFと混ぜて注入すれば、もっとたくさんの細胞をバストに注入でき、一度の手術で大きな効果を出せるのではないかと思われるかもしれません。しかし、脂肪細胞が死滅するという過程が、幹細胞やその他の前駆細胞が分化と増殖を開始するために、大切な役割を果たしています。つまり、脂肪細胞が死滅しないと、幹細胞や前駆細胞の分化・増殖が開始されないということです。これは、脂肪細胞が死滅するときに、幹細胞や前駆細胞の細胞分裂を始めさせるシグナルを発しているためと考えられています。実際に、怪我などを負って、その傷が治る過程が開始されるためには、「傷を負った=細胞が一部死滅した」ということが必要になります。その後、傷を負った箇所の近傍に存在する幹細胞や前駆細胞が働いて、それらが創傷治癒のために分化・増殖と必要な成長因子(細胞増殖因子)の分泌を開始するのです。そうでなければ、傷を負っていないところにも、細胞の増殖と分化が起こり、非常に不都合な現象が発生してしまうからです。
以上のことをまとめると、死滅して吸収されてしまう脂肪細胞も、幹細胞などの脂肪細胞になる元になる細胞が分化・増殖するためのスイッチとして、一緒に注入することが必要であるということです。