受け口手術と同時に、顎を細くした症例

受け口の手術と、顎先を少しだけ細く、短く整えたモニターさんです。正面写真からは、顔面の輪郭が比較的すっきりし、上唇と下唇のバランスが理想に近い状態になりました。

また、術前の、口角が下がって「への字」に結んだような唇は、術後は口角が上昇し、にこやかな印象が出ました。この受け口の手術は、目や鼻の手術のように、まるで別人のようになれる手術ではありませんが、本人の顔立ちのいいところを十分に生かし、よりよい印象を演出することができる手術です。また、同時に顎の輪郭形成を加えれば、細い現代的な輪郭と、引き締まった口元の両方を同時に手に入れることができます。

受け口独特の顔つき

顎が出ているわけでなくても、受け口独特の顔つきと言うものがあるのを、ご存知でしょうか?受け口特有の顔つきと言うのは、やはり口元に現れます。具体的には、唇とその下の顎の形態になります。

唇とその下の顎の形態が、顔の全体的な印象に与えるものは、やはり美容的には、マイナスのイメージとなります。
受け口の状態の場合、唇に関しては、力を入れないと、それらをしっかりと結んで閉じることが困難な場合が多いと言えます。唇に力を入れないと、通常の状態では、ぽかんと口を半開きにした状態ということです。また、唇に力を入れて、しっかりと口を結ぶと、唇の形はへの字になり、口角は下がり、筋肉の無理な収縮によって、顎には梅干状のシワが入ります。そうすると、顔の全体的な印象としては、活力のない印象か、または、不平不満を湛えた印象になると言うことができます。これらが、受け口特有の顔つきであり、美的観点からは決して良いものではないということができないわけです。

受け口手術を受ける際には、まず、各種の検査が必要です。

受け口の手術を決心したら、まず、術前検査を行います。検査の内容は、全身麻酔のための、胸部のレントゲン写真・血液検査・心電図検査、手術そのもののための、歯科のレントゲン検査・歯列モデル作成です。歯科のレントゲン検査は、歯根の位置や傾きなどと、骨の中の神経の走行を、術前に把握するためのものです。歯列モデルは主に、術後にモノを噛んだ時に、上下の歯が干渉しないかどうか、つまり、モノが噛めなくならないかどうかを、調べるためのものです。実際には、レントゲンで手術計画を立て、歯列モデルを咬合器に取り付けて、手術計画通りに切断し、繋ぎ合わせてみます。その際に、咬合干渉(上下の歯が干渉してモノが噛めない状態)が発生する場合には、手術計画を手直ししたり、咬合干渉の原因になっている箇所の歯を削る計画を立てます。

受け口手術の、患者さんから見た、手術当日の実際の流れは、以下のようになります。

まず、来院していただくときには、検査時に書面でお渡しした術前の注意事項に沿って、準備をしていただきます。その中には、食事や水分の制限などと、当日の服装などのアドバイスも記載されています。そして、来院されたら、術前の事務手続きが終了次第、術前の状態の記録を撮って、手術室に入室します。手術室の中では、点滴のチューブを腕から確保し、全身麻酔をかけます。全身麻酔が効いてしまえば、あとは手術終了まで眠っている状態です。その、眠っている間に、手術を行います。次に目が覚めた時には、手術が終了しています。その後は、リカバリールームのベッドの上で休んでいただきます。

術後の経過や通院に関しては以下のようになります。

まず手術の翌日に、顎を圧迫していたテープを取り除き、口の中の傷を消毒します。この段階では、食事は流動食、歯磨きは全面的に禁止ですので、処方されたウガイ薬で、優しくウガイをしていただく時期となります。激しくうがいをすると、口の中の傷が開いてしまうことがあるため、あくまでも優しく行っていただきます。次の診察は、術後3日目が標準です。その際には傷の消毒を行い、状態を確認後、上の歯の歯磨きと、軟菜食が許可されます。軟菜食とは、噛まずに舌で潰せるくらいの、柔らかい食べ物という意味です。この段階では、まだ顎が腫れていますので、マスクなどで隠していただきます。術後1週間目になると、再診の後、歯磨きの許可と、硬いもの以外の食事の許可となります。この頃になると、顎の腫れも大きく減少し、マスクなしでも外出が可能になることでしょう。術後2週間目には、両側の歯の根元を縛っているワイヤーを絞めなおします。このワイヤーは、唇を指で引っ張らない限り、外見からはその存在が分かりません。その後は、2週間おきにワイヤーの締め直しに来院していただき、術後約2か月でワイヤーを抜いて、完成となります。