輪郭形成(エラ・顎)

卵形の輪郭を求めて、頬骨と、エラから顎の骨の手術を受けたモニターさんです。術前の骨ばった輪郭は改善され、顔が一回り小さくなりました。

エラの手術は、確実に顔面を小さくし、柔らかい曲線を出すことができます。言うなれば、原始的で男性的な印象を、近代的で女性的な印象へと、変化させることができます。特に、耳の下から顎にかけてのフェイスラインについては、この部分に角があることで、前述のような、男性的・原始的な印象になりますので、手術でこれを解消する効果は、絶大なものがあります。しかしながら、そのような綺麗なフェイスラインの形成には、単にエラの角を切除するという単純な術式では、どうしても不満を残す結果となってしまいます。具体的には、エラの角が前方に移動してしまったり、前から見た時のフェイスラインの張り出しが全く変化しない状態だったりと言うことが、起きるということです。このような不満足な結果を残さないようにするためには、術前の検査とともに、患者さん本人の顔面の中でも、エラを含む下顎骨のどの部分が、輪郭の弱点を強調しているかをしっかりと見分けることが必要です。特に、正面から見た輪郭の改善を希望する場合には、エラの角のみを切除したのでは、全く術後に変化を生じることがないという、手術自体が全くの無駄になるということもあります。そのへんの診断結果に基づいて、患者さんには、きちんと手術の方法を納得してもらうことも、大切なことだと考えています。

顔の正面から見た輪郭で、どこを手術すればいいのかということを見分ける、簡単な方法があります。

まず、ドレッサーなどの鏡の前に、正面を向いて座ってみます。そして、自分の顔の中で、最も小さくしたい部分に、両手の人差し指を、両側から当ててみます。その時に、正確に正面を向いたままで行うことと、両方の人差し指が顔面の輪郭に隠れないようにすることが大切です。そうしたら、少し力を入れてみて、指で押さえてみます。指先で骨が触れる場合には、そこの骨を中心に手術を受けると、希望の状態に近くなると言えます。また、エラの場合には、指先に骨が触れず、筋肉が触れる場合には、そこの筋肉をボトックスなどで萎縮させるという方法も有効です。しかし、ボトックスで筋肉を萎縮させると、逆に骨の突出が目立ってしまう場合もありますので、注意が必要です。その辺をはっきりと知るには、やはり診察を受けていただくことになります。さらに、皮下脂肪を通して歯が触れる場合には、脂肪吸引や脂肪溶解注射など、脂肪を除去する方法も有効です。

鏡の前で気になるところを指で押さえてみるのは、自分でできる簡単な診断法です。しかし、指で押さえたところの骨だけを手術することが、解剖学的に不可能な場合や、そこだけを手術すると、結果として非常に不自然な状態を作ってしまうことがあります。

その理由は、やはり人の顔と言うものは、じっとしていて正面だけから見られているわけではないということと、顔全体のバランスが大切だということです。そこで、指で押さえた部分を含んで、その周囲に連続性を持って手術を行い、場合によっては、筋肉や皮下脂肪などの処置を同時に行って、より自然な輪郭を形成する必要があるからです。例えば、エラの前の部分が指で押さえて気になる部分だったとします。そこで、そこの部分だけを削って凹ましてしまうと、斜めや横から見た状態では、エラの角の部分が相対的に強調されてしまうことがあります。そして、顎の幅が太いことも、強調されてしまうこともあり得ます。そのような場合には、やはりエラの角を含め、顎先の部分まで骨を切り取るという操作が必要になります。これらのような、美しい形での輪郭形成の方法と、その手術内容の組み合わせは、患者さん一人一人によって違いがあります。担当医のセンスにもよりますが、どこの部分を、どの方向に、どの広さで、どの幅で、骨の手術を加えればいいのかということは、やはり患者さんとしてはアドバイスが必要と言うことになります。また、このような連続性を持った手術を施す際には、担当医は、元々の骨の形やその上に存在する筋肉や皮下脂肪の状態も、十分に観察しておく必要があります。

最近は、エラの骨をなくす手術は勿論ですが、エラとともに、顎の幅を狭くする手術を同時に受ける方が、増加傾向にあります。

この理由についてですが、所謂、小顔というものへの憧れが強くなったためではないかと考えています。さらに、昭和後期から平成前期生まれの方が、いわゆる美容整形年齢に到達しているからだと思われます。昭和後期から平成前期にかけて生まれた方々は、全般的に、それまでと違って、全身的に骨格に違いがあるように思えます。基本的に、手足が長く、顔が小さい傾向にあるのですが、その反面、それに当てはまらない場合には、積極的に治療しようと考えるということです。また、小顔が流行るに伴って、いわゆる、美しいと思われる顔面の輪郭と言うのも変化した印象があります。つまり、顔が小さいのは勿論のことですが、その中でも顔面の下三分の一の幅が狭く、顎が小さく尖っているという輪郭が、美しいと思われているということです。実際に、その世代のアイドルや女優などを見ると、人気があるのは、やはりそのような顔面の下三分の一の幅が狭い人が多く見受けられます。特にアイドルにおいては、その傾向が顕著です。また、理想をいくらでも好きな形で表現するとなると、アニメや写真加工なのですが、それらを見ると、アニメのヒロインや、話題性のあるSNSなどは、例外なく細い顎が印象的な輪郭です。平成の時代ではなく、平安時代なら、その時代の漫画ともいえる絵草子を見ると、下膨れの輪郭がアイドルの条件だったのでしょう。しかし今は、そういった状況ではありません。やはり、時代によって、好まれる顔というのがあり、美容外科手術も、それに合わせていくことになるのでしょう。

顔面の下三分の一の幅が小さく、尖った顎にするには、多くの場合、エラの角の部分を切除し、顎をVの字にカットした後、それらの間の部分の外板と言われる部分を切り取ることになります。

下顎の骨は、手足の骨と同じく、カルシウムが豊富で硬い骨皮質が、血行豊富な骨髄を囲むような構造です。ちょうど、サンドイッチのような形をしていると思っていただければいいでしょう。そしてその骨皮質のうち、舌の方に面している骨皮質を内板、頬の方に面している骨皮質を外板と言います。これらの骨皮質のうち、顔の幅を細くするには、外板を切り取るのです。その方法を、外板切除と言い、歯根や下顎神経管を避けて、斜め内側に向かって、切除します。この外板切除というテクニックは、エラの部分だけではなく、顎先の両サイドについても応用でき、Vの字にカットする手術と併用すれば、より大きな効果が期待できます。また、外板を切除して、内板を残すことによって、顎の骨の強度をできるだけ残sことができます。そのことで、手術の副作用の一つである、歯科処置やその他の外力に対しての、骨折の率を少なくすることができます。

限定解除要件
副作用・合併症:骨折(やりすぎ手術の場合)
費用:顎90万円+エラ90万円+麻酔・検査:20万円=総額200万円