エラの角から前方まで1

20代の女性で、エラ張りに伴う四角い輪郭の改善と、小顔を希望して手術を受けたモニターさんです。手術の術式は、エラの角から顎付近まで大きく長く骨を切り取り、さらに骨を薄くするように、外板切除と言う手技を行っています。

エラの手術といえば、下顎角という、いわゆるエラの角の所の骨を切除する手術が一般的に行われてきました。しかし、この部分の切除だけでは、正面から見た時の小顔効果は非常に限られたものとなってしまいます。そこで、顔の正面から見た時の効果をしっかりと出すためには、エラの角の部分だけでなく、顎付近までの手術が必要です。そこで、骨を切り取る部分を、エラの角から口角あたりまで延長するようになりました。しかし、その方法では、取り出す骨片の先端が、ちょうど、おとがい神経のすぐ下に来ます。そのため、骨片を取り出すときに、おとがい神経を引っかけて損傷したり、展開するために引っ張りすぎて切断したりするリスクが高くなります。また、この方法の場合は、下顎骨の全ての層を切り取ることになるため、下顎骨の外力に対する強度が、大きく失われます。そこで、下顎骨の幅を小さくするために、横に張り出した骨の厚みを取ってやるという考え方の下、外板切除と言って、下顎神経管や歯根を避けて、下顎骨の外側の部分を、斜め方向に切り取るという方法が考案されました。外板切除の場合には、内側の骨である内板が残っているため、下顎骨の強度に対する影響は少なくなっています。
こちらのモニターさんは、エラの角の部分は、これまでの全層切除という方法を用い、前方の、おとがい神経口付近までは、外板切除を行っています。