バストグロウ12回施行のうち12回目

バスト・グロウに関しては、この再生医療の中でも、成長因子の働きが大きなウェートを占める技術です。

そして、その成長因子の、バストを構成する組織の中で、特に皮下脂肪における濃度変化を、よく知る必要があります。そのカギを握っているのが、現時点では、前述の細胞外マトリックスなのです。将来的には、豊胸術にもiPS細胞の技術が応用される日が来るかもしれません。そうすれば、成長因子を次々と作り出しながら、乳腺や脂肪細胞に分裂していく細胞がiPS細胞から作り出され、それを注射することで豊胸術を行うことができる可能性もあります。しかしそれはまだ、10年以上先の話でしょうし、細胞の加工技術を安定させるのも、もっと先の話になるでしょう。また、豊胸術にこのような技術を使うとなると、その費用たるや、当初は1000万円を軽く超えることとなるでしょう。したがって現時点では、成長因子を使用したこのバスト・グロウが、現実的かつ有効な選択と言うことができます。前にも書きましたが、バスト・グロウの豊胸効果を引き出すためには、この成長因子の倉庫ともいうべき細胞外マトリックスの理解が重要です。細胞外マトリックスと言うのは、臓器の組織を構成する成分のうち、細胞以外の部分のことです。この部分は、

1) 細胞がバラバラにならないように、細胞を集めて臓器としての形を作る、造形作用
2) 細胞に供給する栄養や酸素を貯蔵し、適正に供給する、物質供給作用
3) 細胞から出た分泌物や二酸化炭素などの老廃物を一時的に貯蔵し、運び去る、物質除去作用
4) Phや浸透圧など、細胞周辺の環境をほぼ一定に整える、周辺環境保持作用
5) 細胞が、外力などの物理的刺激に対して保護されるようにする、保護作用
などを有しているとされています。

これらの細胞外マトリックスの作用の中で、バスト・グロウにおいて、その豊胸作用を引き出すために重要な要素は、2)、3)、4)の各作用であると考えられます。