怒涛の中国編 第2回アジア美容外科学会 2009.11.07 その5

ライブサージェリーの当日、私が座長を務める手術は午後なのだが、会場の河南省立病院へのバスは朝の9時に出発。地図で見ると、かなり広い敷地にある病院で、午後からタクシーで向かうと分からないようなので、仕方なくバスに乗る。


病院に着くと、玄関前には、「熱烈歓迎」のタスキを懸けたナースたちが10名程度、両側に立ってお出迎え。それから約1時間ほど、病院見学に連れまわされる。そして控室で1時間以上の待ち時間。時間は既に午後1時である。そして、やっとライブサージェリーの準備ができたのか、係の者が呼びにやってきた。そして連れて行かれたのが手術室。私は座長なので、講義室に行くはずなのだが、手術室に案内された。手術室見学の始まりである。もう、いいかげんにしてくれ。そのあと、やっと講義室へ。
講義室に着くと、既に手術が始まっていて、正面のスクリーンに手術映像が映っている。慌てて壇上に立つ。手術の説明を始めるものの、手術室の声がこちらに聞こえない。仕方がないから、そのまま説明を始める。座長とは、本来、説明係ではない。聴衆とともに手術を見学し、その間の質疑応答の整理や補足をする役割だ。主催者の準備不足である。しかも、カメラマンがStupid! カメラアングルが悪すぎる。
時間は午後2時。聴衆には昼食がServeされているが、我々には昼食は出されていない。手術が終了して、初めて昼食が出た。そしてすぐにホテル行きのバスに案内される。バスが出発するまで、再び約30分の待ち時間。怒りを通り越して、うんざりの気分。
ホテルに帰って来たのは午後5時。ロビーを見ると、学会専用のデスクは既に撤収している。部屋に上がると、キーが開かない。フロントに向かうと、宿泊がキープされていないとのこと。宿泊には支払いが必要とのこと。仕方がないからもう1泊分、日本円にして約12000円支払って、部屋に入れた。事前に航空券のコピーまで送っておいたのに、招待講演者の宿泊が確保されていないとは何たることか!しかも、航空券の清算もせずに、学会関係者は姿を消している。
総括として、この学会、中国の田舎者が見栄を張って誘致したものの、オペレーションは大失敗なのではないだろうか。

「怒涛の中国編 第2回アジア美容外科学会 2009.11.07 その5」への2件のフィードバック

  1. 一児の母 より:

    その1から読みました・・・ある意味、目が離せませんでした。
    随分と前の出来事ですが、なんたる悲惨さでしょうか。
    お疲れさまでした。
    この国は好きになれません。
    反中ではなくって、うさん臭すぎて好きになれなかったのですが、この記事を見て、やっぱり好きになれないなぁ・・・って思いました。

  2. ペコ より:

    さすがですね・・・
    お疲れサマでした・・・

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