第17回国際美容医学会議 3

最初の3泊は、会場のホテルである、ミラノ・マリオット・ホテル。ホテルに到着したのは、もう5時近くの夕刻だった。
 
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窓の外を眺めると、古くからの住宅らしく、古いマンションで、それを改造に改造を重ねたような家がある。まるで東南アジアのような外見だが、色彩と、整然と路上駐車されたコンパクトカーが、欧州を感じさせる。
 
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内装が豪華なホテルで、コンパクトながら、客室も欧州のデコレーションが、アチコチに施されている。ホテル自体は古く、6基あるエレベーターが同期して動かないので、エレベーターの待ち時間がやたら長いのが、ちょっと変な感じ。日本語の表示があった。
 
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非常口を示すものだが、よく見ると、イタリアの国旗のようなデザイン。何かとオシャレなのが、この国流と言うことか。
 
3日分の滞在なので、とりあえず荷解きをして、翌日の学会発表のパワーポイントをチェックしていると、機内食のチーズから、何も食べていなかったので、腹が減ってきた。とは言っても、イタリアのレストランの営業は、早くても19時半から。時間は18時くらい。とにかく、お目当てのレストランに、まずは電話をしてみると、20時ならOKと言う返事。それまでバーでアペリティーヴォと言う手もあったが、一度にたくさん食べたい自分としては、我慢することにした。学会用のスーツを出して、靴とともに手入れを行う。そして、いよいよ初日のディナーに出かけた。ヨーロッパでは、レストランで一人飯というのは、そんなに珍しいことではなく、カジュアルな若者から、身なりのいい紳士淑女まで、レストランでの一人飯を、気軽に楽しんでいる。
 
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出掛けた店は、Osteria la Carbonaiaという、ちょっと庶民的なレストラン。日本語の意味は、「炭焼き食堂」や「焼肉食堂園」とでも言ったところか。因みに、イタリアでは、レストランはその名前で、その雰囲気の大凡の見当がつく。Ristoranteというのは、正式なレストラン。最低限、ジャケパンくらいの服装で出掛けたほうがいい。Torattoriaは、所謂、簡易レストラン。ジーンズでもOK。夏ならポロシャツなどの襟付きシャツでいいだろうし、冬は上着の下は襟付きシャツなら間違いない。Osteriaは、食堂・飯屋。水着じゃなければOKといったところ。料理の値段は、あまり関係なかったりする。このOsteria la Carbonaiaは、肉料理の店。だから、「焼肉食堂園」。
 
店に着いて、予約してあった南ですと、イタリア語で言うと、席に案内され、とにかくメニューを一瞥。いろんなものがあった。珍しいところでは、豚の腎臓グリルや、レバカツなど。とにかく初日なので、正攻法で行くことにして、ドリンクにグラスワインの赤。前菜は生ハム、メインは今や日本では絶滅危惧種となった牛肉のカルパッチョを注文した。プリモのパスタは、初日と言うこともあって、食べ過ぎないようにするために、パスした。
 
まずは、赤ワインとお通し。お通しは、小さなコロッケ。
 
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しばらくすると、前菜の生ハムが出てきた。Procshiuto crudo de Palma。有名なパルマの生ハムである。
 
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まず、日本のせこい盛り付けとは、迫力が違う。大きな皿に、このようにびっしりと並べて一人前。日本ではだいたい2、30gが一人前だが、これは軽く80グラムはある。何グラムあるか訊いてみたが、「わからん、皿がいっぱいになるように入れる」とのこと。良い方向性に、イタリア人のいい加減さが発揮されている。
 
メインのカルパッチョ。ここはモモ肉ではなく、フィレ肉を使用しているとのこと。メニューには200グラムの表示があった。
 
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ルッコラとパルメザンチーズ、それに岩塩と新鮮なオリーヴオイルがマッチして、肉の味が引き立つ。そして、フィレ肉なので、分厚い割には柔らかく、歯切れが良くて食べやすい。初日から大当たりだ。店の雰囲気も活気があり、常連さんの多い店のようで、来店した人の多くが、店員さんと握手したりハグしたりしていた。
 
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