シンガポールの学会(IMCAS Asia at Singapore) 3

7月18日、つまり学会の中日に、私の発表が組まれています。その日は午後3時半からの発表なのですが、その前にスポンサーのJeisysの担当者と午前中から数回打ち合わせを行いました。


スポンサー側としては、講演の成否が大きく商品の売れ行きに影響するため、綿密に打ち合わせを行って、スムースな進行をリードしなければなりません。そこで、このIMCASという学会の発表の方法の特徴が影響してくるのです。というのは、発表のためには、前もってパワーポイントのファイルを学会のサーバーにアップロードしておくことが必要なのです。その際に上手くやらないと、演台の端末からファイルを呼び出して発表する際に、ファイルの中のビデオが動かないことや、症例写真が表示されないことがよくあるのです。実際、ほかのシンポジウムでそのようなことが起こり、かなりの時間がロスになってしまったのを数回目撃しました。したがって、演者の側としても、事前にスポンサーと綿密にチェックしておかないといけません。そして、いよいよ講演開始です。
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講演の状況ですが、学会自体の参加者に外科医が少なかったこともあり、シルエットリフトや脂肪吸引系の手術など、いわゆる出血を伴う処置についてはシンポジウムの参加者が少なく、逆に効いているのかいないのか分からない程度の効果しかないレーザー機器のセミナーには、なぜか参加者が多いといった特徴がありました。これは、このIMCASという学会の特徴でもあります。IMCASへの参加者は、その多くが、我々のような美容形成外科医ではなく、美容皮膚科医や一般医など、手術は行わずに、レーザーなどの機械や薬品をたくさん使う診療を行うドクターたちだからです。イントラセルやプラズマリポは、どうしても多少は出血を伴いますので、シンポジウムへの参加者も少数でした。少数とはいっても、どちらも参加者は20名以上と、会場の定員の3分の2以上です。プラズマリポはやはり外科医向けの機械ですので、シンポジウムの参加者は20名ほどと少なかったのですが、参加者は全員、非常に熱心に聞き入っていて、やはり外科系のドクターが中心だったようでした。

「シンガポールの学会(IMCAS Asia at Singapore) 3」への5件のフィードバック

  1. dazzle より:

    やはり、現在の傾向としては、手術形式ではなく、処置的内容のものの方が需要があるのでしょうか。

  2. 一児の母 より:

    学会参加者にも、そんな傾向があるんですね。
    面白いです。

  3. うさぎ より:

    シンガポールの先生方はレーザーのほうが興味があるんですね。
    シンガポールではレイザーの需要の方が多いんですかね~

  4. k より:

    学会お疲れさまでした。

  5. 匿名希望 より:

    その国の、お国柄もあるでしょうし、
    傾向がそれぞれ違うんですね。

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