MIFAS part6 2011/10/18 いよいよMIFAS(Minimally invasive facial aesthetic surgery)が始まった

フィリピンに来て2日目、いよいよライブサージェリーが始まった。>今年の参加者は地元フィリピンの他に、台湾、香港、マレーシア、シンガポール、ベトナムと、去年同様、非常に国際色豊かで、私のJapan techniqueを披露甲斐のある状態だった。Ospital ng Maynila (Manila hospital)の手術室を借り切って朝7時から開始なのだが、最初の1時間は顔面解剖学の講義。


その時間、私はフリーなので、1番目の手術の準備にかかっていた。とにかく、MIFAS(Minimally invasive facial aesthetic surgery)なので、メスで大きく切開する手術はナシである。依頼されていた内容は、WPRPF、幹細胞・WPRPF併用脂肪注入、埋没式のフェイスリフト、金の糸、埋没法の二重瞼(DST法)2件、エンドプラスト隆鼻術、顎、の9つの手術である。私のフィリピンでの一番弟子のDr.Galvezも8件の手術を行う。お互いに交互に手術を供覧して、一日で合計17件。なにぶんにも、自分のクリニックの手術ではないため、消毒の種類や局所麻酔の濃度や量などから一つづつ指示を出しておかなければならなのが大変だった。当然、針の太さや注射器の大きさ、器具の種類は当然ながら、指示の対象である。そして持ち込んだ器具を紛失しないように、注意しなければならない。一つ数万円くらいの器具でも、こちらの貨幣価値からすると10万円以上に相当するからだ。しかし、このMIFASも今回で6回目。ライブサージェリーコースになってから5回目である。去年手伝ってくれたレジデントたちも75%は残っていて、いろいろとやってくれた。
依頼された内容を、次々と英語で説明しながらこなしていく。午前11時半の段階で、やっと合計4件が終了したのみ。「これは押すぞ!」と思っていたら、例年のことながら、やはり押してしまった。昼休みは12時からの予定が13時。午前中のセッションは合計で8件終了したが、残りは5時までにあと9件こなさなければならない。しかし、アシスタントのレジデント(研修医・専門修練医)たちも準備に慣れてきて、患者の回しと準備がよくなってきた。そこに、レジデントを終了して現在は他の病院で働いている、去年のチーフレジデントのDr.Salvadorがやってきて、さらに効率アップ。皆さんは覚えているだろうか?昨年まではこの病院一のプレイボーイだった彼は、非常に手際や根回しの得意な男。昨年のMIFASで、完璧な準備を行っていた。強力な助っ人登場である。午後からのセッションは、彼のおかげで時間的なロスが大幅に減少して、加速的にスピードアップしたのだった。それでも午前中のロスは完全には回復できず、終了時間は午後6時。大幅に遅くなったのだが、昨年は終了が7時、一昨年は9時だったことを考えると、大きな進歩であった。
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彼らはやはり日本に対して大きな憧れがあるようであり、それと相まって、私の手技を真剣に見学し、質問攻めに遭ってしまった。まぁ、毎年のことではあるのだが。結果として、日本の美容外科の中でも、最も進歩した技術を持つクリニックの一つである私のクリニックの技術が世界に向けて発信できたことは喜びでもあるので、疲れはこの後の日程のパラワンでのレクリエーションプログラムで癒すことにしようと考えていた。
セッションの終了後には、広くなった病院のカンファレンスルームで、ケータリングサービスを頼んでの、フィリピン料理での会食。その時に、参加者に「どの手術が一番印象的でしたか?」とインタビューしてみた。すると、やはりDST法と新しい金の糸だったそうだ。特に新しい金の糸は、その独特な挿入法と、術後はその直後に効果が表れることが驚きだったようだ。この金の糸の挿入法は、近日中に一般公開する予定ですので、お楽しみに。また、耳鼻科出身の美容外科医にとっては、エンドプラストⅡによる隆鼻術が、たいへん魅力的に感じたようで、「これは今までのプロテーゼ手術を大きく変えるだろう」とのこと。やはり、当院のオリジナル手術は強いインパクトを残したようだ。その後、ホテルに帰り着いたのが午後8時半。その日はそのままベッドに倒れ込み、翌日のパラワン行に備えることとした。
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マレーシアからの参加者のドクターとともに。向かって右端はDr.Galvez。
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シンガポールチームと一緒に。参加証を片手に写っているのは、Dr. Harold Ma。

「MIFAS part6 2011/10/18 いよいよMIFAS(Minimally invasive facial aesthetic surgery)が始まった」への3件のフィードバック

  1. k より:

    学会お疲れさまでした。

  2. 一児の母 より:

    言葉の壁があると、どうしてもニュアンス的なものなど伝わりにくいでしょうし、余計に疲れますね。

  3. うさぎ より:

    海外での手術は日本と違って大変そうですね。

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