MIFAS part6 2011/10/18 いざ、Palawanへ

早朝の午前4時、私の携帯のアラームが鳴り響き、起床となる。その日は午前5時15分にホテルに迎えの車が回される。そう、パラワン行の飛行機は、午前7時45分発。


ビン・ラディンが死んでも、アルカイダが弱体化しても、フィリピンにはまだジャマ・イスラミアやモロ解放戦線などのイスラム過激派の支部が残っている。空港のセキュリティーチェックは、日本の国内線のように甘くはない。だから空港の混雑も半端じゃない。フライトの2時間前に空港に到着しておくことは、基本中の基本らしい。早朝なので道路は空いていたが、空港には6時前にやっと到着。同乗してきたシンガポール人5人と私は、空港の入り口でアテンドとプランニングをしてくれたDr.Galvez夫妻と落ち合い、セキュリティーチェックを受けて空港内へ。チェックインを済ませたら、またセキュリティーチェック。そのあと搭乗口に向かったのだが、そこでフライト遅延のアナウンスがあり、どうやら1時間以上遅れるとのこと。「おいおい、もっと早くメールで知らせるなり何なりしろよぉ~」とは思いつつ、これがフィリピンなのだと妙に落ち着いて納得してしまっていたところが、自分が現地人化した証拠なのだろう。
遅れること約2時間。やっと登場の案内が出る。ターミナルの搭乗口からバスに乗って飛行機に向かう。このマニラ国際空港のターミナル3は、国内線専用ターミナルなのだが、どうやら全ての飛行機が「沖留め」らしい。バスの車内にはなぜか日本語が・・・。
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どうやら日本の路線バスの払い下げを、外装だけ変えて内装はそのままに使用しているようだ。燃費の悪い旧式のバスを大切に使っている。バスそのものを大切にしているのはエコなんだろうが、燃費の悪いのはエコではない。何だかプラスマイナス0のような気がするが、「Mottainai」精神を現代の日本よりも引き継いでいるようだ。
機内に座ると、早起きのせいかすぐに眠気が襲ってきた。PalawanのPuerto Princesaまで約1時間のフライトは、あっという間に終了。空港から再び迎えのバンに皆で乗り込み、港へ移動。そこからボートに乗って、いざリゾートアイランドのDos Palmasに出発。約2時間の船旅も、最初のうちは皆で騒いでいたが、そのうち静かに。やはり早起きには応えたのか、ディーゼルエンジンの騒音の中でも皆、爆睡。
Dos Palmasに到着すると、ボートは水上コテージに横付けされ、そこから桟橋を渡ってチェックイン。
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フロントデスクに近づいていくと、打楽器のリズムもノリノリの民族音楽生演奏でお出迎え。音楽に合わせて、私たちは皆で踊りながらチェックインに向かっていると、そこの従業員たち(演奏者含む)にバカ受け。そんな客は今までいなかったのだろう。
昼食を済ませてコテージの部屋に入ったのは、もう3時。早起きを飛行機とボートで回復させて、しかも腹ごしらえまで終了した私たちは、もう元気いっぱい。スキューバ・ダイビングに向かった。とは言っても、オープン・ウォーター・ライセンスのホルダーは私一人。したがって、一通りの体験ダイビングの講習を一緒に受けてから海へ。私も6年ぶりのスキューバなので、初心者と同じである。しかし、すぐにBCの操作にも慣れ、中性浮力もしっかりととれ、約10m前後まで行くことができた。体は忘れていなかったのだ。
ダイビングの後は一休みして夕食。その後はスパでマッサージ。ダイビングで久々に使用した筋肉をほぐし、爆睡モードに入ったのでした。
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本当は一人で来てはいけないところなんだろうなぁ~。
翌20日は世界一長い洞穴ツアー。洞穴の周辺には野生のサルがいて、コンビニ袋を提げていると狙われるらしい。
「コンビニ袋=食べ物」というのがすでに集団の中に定着している模様。ただし、大分の高崎山のサルほど強引ではない。洞穴はボートで入っていくのだが、ここは一生のうちに一度は行っておいた方がいいかもしれない。本当に筆舌に尽くしがたいものがある。鍾乳洞はカルシウムを含んだ水がカルシウムを沈着させていろんな形を形成したものだが、ここは自然の海水の浸食が作った洞穴。洞穴内にはコウモリがたくさん生息していた。
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洞穴ツアーが終了したら、洞穴近くのアウトドア・レストランで昼食。そこに行きつくまでの道は、ぬかるみ+凸凹の未舗装農道で、周囲にはこちらの農家があり、豚や牛、ヤギ、鶏などが庭先で飼われている。牛は水田の中に放し飼い。ヤギと豚は首輪+鎖で繋がれ、犬小屋付。日本の豚の飼い方とは全く違う。これが、この国の豚肉の美味しさの秘訣なんだろうか?狭い豚舎で飼うのではなく、土の上でのびのびと飼育されている。
昼食はフィリピン料理のビュッフェ。さっきまで首輪で繋がれていただろう豚さんが、骨付きブツ切りでローストされている。そしてさすがPalawanだけあって、魚介類も豊富。ココナッツのスープもある。食後には、現地のガイドの人がTamilokなるものを持ってきてくれた。ビデオを撮り忘れたので、Youtubeの映像でご覧いただく。

これはフナクイムシの一種で、マングローブの枯れ枝の中に生息している。フナクイムシとは、漁船など木製の船を食べてしまう虫だから付いた名前である。Tamilokもフナクイムシの名前通り、マングローブの枯れ枝を食べて生きていて、その中に生息している。このTamilokはPalawanの珍味で、硬い頭の部分を刎ねて、酢につけて生のまま食べる。食感は生ガキと言ったところ。かなりグロテスクな外観ではある。
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昼食後は港へ移動し、ボートで島のホテルに戻る。そして暫しシエスタの後、夕食。フィリピンに来たときにはいつも思うのだが、「野菜不足」になる。
どうしても肉や魚介類主体の食事になるので、野菜を食べることを心掛けてはいるのだが、努力の甲斐なく、う○この硬さや出した後の出口での爽快感がない。しかも、ウォシュレットを当たり前に使っている身としては、そんなう○こを出した後は、紙で拭いただけでは落ち着かず、シャワーを浴びたくなる。
世の中でよく、健康のために「う○こを出したら観察しよう」ということがよく言われる。私は別に変な趣味があるわけではないが、朝の快便は好調な一日のスタートを暗示しているので、流す前に必ず一瞥することにしている。いや、ウ○コは人体最長のそして最大の内臓である腸の状態を逐次反映するものなので、その状態をベストに保つことは、脳や運動器官さらに皮膚を含めて、状態をベストに保つことにつながる。「う○こがいつもより細く、量も少なく、そして柔らか目、そしてなかなかすっきりと拭き取れない」というのは、食物内の繊維質不足の症状である。逆に、黒くて固い、ウサギのう○こみたいなものも、繊維質不足である。つまりは野菜不足。
そんな時には、日本にいればコンビニに行って野菜ジュースを2本買って飲み干すのだが、ここフィリピンにはトマトジュースはあるのだが、野菜ジュースというものがない。しかもトマトジュース自体も一般的ではなく、ジュースといえば果物を搾った物である。フィリピンの人々は常に野菜不足なのか?そこでちょっと考察してみた。野菜のビタミンはここのフルーツからでも十分に採れる。しかし繊維質は、ここのジュースからでは摂取できない。そう、フィリピンではやはりフルーツの消費が多いのだ。しかもジュースとしてではなく、そのものをデザートとして食べる。それに対して私の滞在中の食事は、肉や魚介類がふんだんに使われているが、これはフィリピンでは贅沢な食事なのである。つまり一般的な普段のここでの食事は、肉や魚介類ではなく、主食の米をたくさん摂取し、その後にたくさんのフルーツを食べるのではないだろうか?考えてみれば、フィリピンでは一般庶民の通常の食事というものを摂ったのは、去年のMIFASのランチでJoly Beeの照り焼きチキンライスを食べたのみ。その時も大量のフルーツは、デザートとして別盛りにして山積みにしてあった。ここで教訓:「フィリピンでの食事は、デザートのフルーツを大量に食べるために、メインは程々にしておくべし」なのである。
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「MIFAS part6 2011/10/18 いざ、Palawanへ」への4件のフィードバック

  1. ペコ より:

    早起きお疲れサマです。

  2. 一児の母 より:

    アルカイダとか・・・怖いですね。汗

  3. 匿名希望 より:

    イスラム過激派の支部が残っているって、すごい怖いですね。

  4. k より:

    早朝からお疲れさまでした。

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