5月の末から6月の頭にかけて、私の「弟子」とも言うべき、フィリピンの耳鼻科出身顔面形成外科医で、マニラ市立大学の准教授でもあるDr. Joseph Galvezの主催する、第8回最小侵襲顔面美容形成外科の学術パートに招聘され、多くのASEAN諸国から参加した医師たちに、技術移転のために講義と実習を行ってきました。診療を長期間休むというのは、クリニックの経営のことを考えるとなかなか痛いものがありますが、慕ってくる弟子のために一肌脱ぐことは、徳を積むことだと考え、この学会には毎回招聘されて講師として参加することにしています。そして私は、現地の大学病院の名誉客員教授でもあります。
出発日の前日が名古屋勤務だったので、セントレア（中部国際空港）から出発。実はセントレアは24時間離着陸可能の空港で、旅客用とともに、もう一つの顔は国内最大級の貨物空港。因みに、国際貨物運送会社でFEDEXとともに有名なDHLの日本における貨物集積センターはここセントレアにある。貨物空港なだけに、エアバスのベルーガという大きな貨物輸送機が飛来する確率も高く、駐機していないかと期待していたが、その日はいませんでした。
さて、その日はちょうど金曜日。金曜日と言えばカレーの日。なぜか？帝国海軍からの伝統で、海上自衛隊は金曜日にはカレーを食べるからです。
そこで、私も海上自衛隊に敬意を表して、出発前に空港のラウンジでカレーをいただく。乗っかってる唐揚げは、まぁ、福神漬け代わりと言うことで。