タイの学会へ (MIPS Thailand +Update in dermatologic surgery) 3

ホテルの部屋は、23階のエグゼクティヴフロアーにあり、非常に眺めも良く、広い風呂がついている。


インテリアも、タイ風味を交えた、エスニック気分満点な装飾を施してある。Update in Cosmetic dermatologyの学会も、このホテルで開催されるということである。
12時に、電話で起こされる。電話の主は、なぜか日本語をしゃべる女性。もしかしたら、東南アジア名物の、「ガイドを紹介します」という、「おねえちゃん紹介します」なのか?と、1瞬思ったが、今回の学会に私を招待する際のスポンサーである、レーザーの会社の社員だった。「先生、昼食に参りましょう」とのことで、1時にロビーで待ち合わせることに。身支度をしてロビーに降りると、先ほどの電話の主の女性が現れた。そして、会社の人たち他2名とともに、車に乗り込んで昼食に出かけた。どうやら、日本人は辛いものに弱いということは、皆、よく知っているようで、私に「タイの料理は辛いですけど、大丈夫ですか?」と、しきりに尋ねる。しかし私の答えは「マイペンラ~イ」である。タイ料理は大好きだ。しかも辛い物など平気である。韓国でも、「辛いから日本人はやめたほうがいい」と言われつつ注文した料理を、私は平気で完食する男である。「ぜひ、タイ料理の地元の本場の味を楽しみたい」と、リクエストした。
観光客など一人も目にしない、地元の人々の行くタイ料理レストランに連れて行ってもらった。なかなかきれいな、清潔感のあるレストランである。しかしここでも、大盛りの美学が演じられることになる。たった4名の会食にもかかわらず、野菜・魚・エビ・カニ・鶏肉など、合計8種類の料理が、テーブルが狭くなるほど運ばれてくる。本場のタイ料理は、どれも本当においしく、辛いものから辛くないものまで、すべての味を、十分に堪能できた。
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何という魚なのかはわからないが、大きな白身魚。まるごと唐揚げ。淡水魚であるとは言っていたが。もしかして、戦後、日本人の栄養状態が悪いときに、天皇陛下が蛋白源の確保のために、タイから養殖用にお持ち帰りになられた、あの魚なのかもしれない。
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鶏肉グリーンカレー。タイ語で「ゲ~ン・キョー・ワン・ガ~イ」。アクセントと抑揚が大切。
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エビチャーハン。タイ語で「カオ・パ・ク~ン」。「顔パックン」と、覚えましょう。
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エビのガーリック炒め。皮ごと食べるのかと思いきや、タイの人は、皮を外して食べていた。
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左は、青パパイヤのサラダ、「ソムタム」。日本で食べるよりも、甘さが控えめで、パパイヤの千切りが少し荒い。しっかり歯ごたえは、なかなか繊維質たっぷりを感じさせる。
右は、空芯菜。タイには、いろんな種類の青菜があり、このほかにも「カナー」と呼ばれるものや、ほかに見たこともない青菜炒めが楽しめる。