ギリシャ・テッサロニキ 1 ドイツの入国審査で怪しまれる

去る12月4日から12月7日まで、学会でギリシャを訪問していました。
現在、日本からはギリシャへの直行便はなく、ヨーロッパのどこかから、乗り換えが必要。今回はフランクフルトで乗り換え。羽田空港を26時頃に出発した飛行機は、現地時間の午前五時に定刻到着。ヨーロッパの夏時間なら、定刻の25時出発で、フランクフルト空港の着陸許可時間の、1番にちょうど良いのだが、冬時間だと早すぎるらしい。そこで、出発を1時間遅らしていた。


EUの場合、乗継便がEU内の場合には、最初の到着地で入国審査を受ける必要がある。つまり、日本での国内線扱いなのだ。そこで、私はここ、フランクフルトで入国審査を受けることになる。しかし、今回の入国審査は、時間がかかった。前回のフィンランドでの入国は、非常にスムースで、15秒ほどだったのが、今回はいろいろと質問された。
「渡航目的は?」「職業は?」。
「渡航目的は学会。」「職業は医師。」
そうすると、係官は不信な表情全開で次の質問をしてくる。
「家族はどこに住んでるのか?」
「ここまでの国空会社と便名は?」
最後に搭乗券の半券を見せて、やっと解放。前に並んでいた日本人たちは、スムースにパスポートに押印されただけで通って行ったのだが、振り返ると、私の後ろには長い列ができてしまっていた。
着ていた服がいけなかったのか?機内は楽な服装がいいと思ったので、迷彩柄の米軍放出品のパンツに、ハイネックTシャツの上から、フリースライナー付きのECWCSパーカー。これはやはり、中東のテロリストに見えたのだろうか?さらに、パスポートにはシリアのビザもある。係官からすると、怪しさ満点だったのだろう。
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フランクフルトから目的地のギリシャ・テッサロニキへは、2時間半のフライト。しかし、ここフランクフルトで待ち時間が6時間近くある。フランクフルトの空港から街中までは、Sバーンで30分もあればたどり着けるので、便利な空港なのだが、いかんせん、到着時刻が早いため、市内観光は諦めて、空港内で過ごすことにした。
そこで、まずは空港内で朝食。早朝から開いている店を見つけて、パンとコーヒー。イタリア系?日本人である私は、普段から朝食は軽くしか摂らず、コーヒーと小さなパンかビスコッティー。当然、コーヒーは注文するとして、パンは、ドイツなんだからプレッツェルにした。
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出てきたものを見て、後悔した。決して、「軽い」朝食とは言えない。この写真の奥の方にある、赤い物体はパスポート。コーヒーとプレッツェルの大きさがお分かりになると思う。コーヒーカップの大きさは、まるで「どんぶり」。そして、ここまで大量だと、中身もなかなか冷めない。約30分かけて、朝食をやっと終わらせた。朝から腹いっぱいである。そこで再び眠くなったので、まだ空いている空港のベンチで、昼寝(朝寝?)をしていたら、周辺が騒がしくなってきて目が覚めた。すると、私が横になっていたベンチの他は、全て満席になっていた。時間は9時過ぎ。眠い目を擦りながら、出発ゲートに向い、テッサロニキ行きの飛行機に乗り込んだ。