ギリシャ・テッサロニキ 4 失業は長いバカンス?

病院の近所のレストランで軽く昼食を済ませた後、次の会場に向かう。今度は、山間にある総合病院。車での移動が約30分。


車中で、ひょんなことからギリシャの経済の話になった。私が、経済危機のために不景気で、失業者が多いということなのに、美容外科の患者は減ってないのかと尋ねた。すると、現地のDr.の返事は意外なもので、皆、長いバカンスだという感覚で、ダウンタイムを伴う手術が増加傾向にあるという。ギリシャと言う国は皆のんびりしていて、イタリア人同様、人生を謳歌する雰囲気がある。しかし名作映画なんかを見ると、イタリア人にはどこか影があり、自室などのプライベートな空間では、どこか物悲しいことになりそうな感じがするが、ギリシャ人はそうではなさそうだ。たしかに、統計によると、ギリシャ人が年間セックス回数が100を超え世界一とか。平均的な日本人男性なら、失業してると意気消沈してアソコもあまり使い物にならなくなりそうなのに、彼らは週に2回のペース。大したものである。それだけ図太い神経なのか、それとも、失業慣れしているのか?ちょっと理解しがたいところがある。温暖な地中海周辺諸国では、特に豊かではなくとも、人々は生きていけたからなのだろうか?それと比べれば、侵略者で現在のイギリス人・オランダ人のメインの先祖たるバイキングの故郷、北欧などは、豊かじゃないと凍え死ぬか餓死してしまう。それにしては、この地中海・エーゲ海周辺は、古代大帝国の興亡の舞台なのだが。
山間の総合病院。患者も職員も、皆、自家用車で来院する。
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いかにも総合病院的看板。午前中の総合ビル診とは、全く違った雰囲気。
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やはり日本の総合病院にありがちな、建て増しに次ぐ建て増しを行ったらしく、中は迷路のよう。トイレに行くのも、来た道をしっかりチェックしておかないと、方向だけを頼りにしていると、いきなり行き止まりや、所在フロアーが2階から3階になったりする。
まずは、患者さんを前にして、実地レクチャーと手術デザイン。
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手術室は、多くの機材を入れても大丈夫なように、広めに作ってある。手術台が2台並んでいる部屋もあり、臓器移植なども盛んに行われているとのこと。
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トルコ人医師から、日本人ではなく、トルコ人だと思われていた。
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どうやら私は、マスクをすると、目元だけならトルコ人と見分けがつかないらしい。
第2班のレクチャー。
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そして手術。
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もう一例の手術。2班並行同時手術となり、説明したことがちょっと混乱。これ、さっき言ったっけ?とか、参加者から忘れてた説明について質問が飛んできたりと、少々ペースが乱れ気味。
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とにかく、午後のセッションは参加者が多い。
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一人ひとり、部分的にではあるが手ほどきをしながら、手術を進める。
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術後の消毒やドレッシングなども、手ほどきが必要だ。これらは、普段はうちのスタッフにルーチンワークでさせている分、いざ自分でやるとなると、なかなか時間を食う作業になる。しかしそれが、参加した医師たちへの説明時間となり、ある程度は許せるものとなった。
さて、仕事が終わったら、ディナータイム。この日はシーフード。マリネや炭焼きなど、日本人の口に合いそうな調理法。
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ただし、味付けにはチーズが入る場合が多い。
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さらに、オリーブオイル。
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日本人としては、大根おろしと醤油が欲しくなるところか?
最後に、とどめの巨大なデザート。これで一人前。
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