胸が大きくなる粉ミルク?

最近、既にテレビのニュースで放送されているので、知っている方も多いと思います。ニュースの概要は、中国湖北省で、ある中国メーカーの粉ミルクを飲んだ赤ちゃんが、胸が大きくなったり、性器が発育したということです。
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生後、4から15カ月で、成人並みの女性ホルモンの血中濃度だったそうです。
「私もこの粉ミルクを飲めば、豊胸しなくても胸が大きくなるかも?」 と、思うかもしれません。しかし、残念ながら、答えは、NOです。赤ちゃんだから、胸が大きくなったのです。
ホルモンの働きは、当然、血液内の濃度が高いほど大きいことは事実です。しかし、その働きを受け取る組織や器官の状態が、ホルモンの働きを受け入れるのに適した状態でないと、有効ではありません。詳しくは、このサイトの、「再生医療」についての章を参照してください。逆に、目的以外の効果、つまり、副作用が大きく出てしまいます。たとえばこの場合、成人女性がこの粉ミルクを飲むと、不正出血や、それに伴う排卵障害、さらに大量を長期間飲用すれば、鬱や発がんの危険性もあります。
もし、ホルモンで胸を大きくしたい場合には、血液検査を受けて、医師のしっかりとした管理の下で治療を行う必要があります。しかしこれも、1年以上かけて、やっと1カップ弱がいいところでしょうから、あまり現実的ではありません。