ケミカルピーリングの意義 3

ミディアムピーリングは、ライトピーリングよりも深い層に作用します。一時流行った、ブルーピールなどは、これに相当します。


具体的には、真皮の上層です。ここまで薬品に反応させて、いわゆる化学火傷の状態にします。 そうすると、皮膚が障害を受けたという信号を、人体が察知して、それを修復・再生しようとします。この修復・再生作用を利用して、小じわやシミなどを治療するのが、ミディアムピーリングです。使用する薬剤は、TCA(トリクロロ酢酸)の20%から30%程度を使用します。少しヒリヒリとした痛みを感じますが、10分程度でこの痛みも無くなります。
術後は、薄いかさぶたができます。このかさぶたは、1週間程度で、自然にはがれおちます。また、ライトピーリング同様、バリア機能どころか、皮膚そのものの機能も、一部破壊された状態です。したがって、術後1ヶ月間は、しっかりと日焼け止めが必要です。日焼け止めが不完全な場合、シミを併発することになります。できれば、ハイドロキノンなどの、漂白作用のある物質が入った日焼け止めが推奨されます。
これは、白人ではなくて、黄色人種特有の問題なのですが、このミディアムピーリングを受ける前には、トレチノインやハイドロキノンなどで、1カ月程度前から、前処置をしておいたほうが、術後のシミのリスクを抑えることができます。黄色人種は、白人に比べて、メラニンを作る力が強く、ピーリング自体の刺激や、術後の紫外線などによって、シミになるリスクが高いのです。したがって、黄色人種である、我々日本人が、このミディアムピーリングを受ける際には、前処置と術後の日焼け止めを主体としたスキンケアは、欠かせないものとなります。

「ケミカルピーリングの意義 3」への4件のフィードバック

  1. k より:

    ケミカルピーリングが赤みが出そうですね・・・
    ダウンタイムはどれくらいですか?

  2. 一児の母 より:

    ピーリング処置後のケアが重要といえるんですね。
    なるほど、勉強になりました。

  3. k より:

    ケミカルピーリングに興味があります。
    処置費用を教えて下さい。

  4. ケミカルピーリングに興味があります。 処置費用を教えて下さい。
    1回につき¥31,500です。
    これで全顔面の処置を行っていただけます。

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