傷跡の美しさを優先する場合には、やはりレーザーによる治療になると思います。当院では、レーザー治療の際には、オプションで全身麻酔や硬膜外麻酔などの、多数の注射が必要ない麻酔も準備しております。ただし、レーザーでの刺青除去の場合には、かなりの照射回数を重ねないと除去ができないのが現状です。時間と費用をかける覚悟があるのであれば、全身麻酔下でのレーザー照射も視野に入れて考慮していただいてもいいかと思います。
刺青の場所の問題として、背中の場合、皮膚が厚く、色も深く入っている可能性があります。刺青の色を完全に除去する場合、照射回数が多くなることと、うっすらと残る場合もあることは、承知おき願いたく存じます。また、完全除去できたとしても、まったく何もなかった形での仕上がりは望めない可能性があります。それは、皮膚のメラニン色素にもレーザーが反応して、刺青の色素が消失すると同時に皮膚のメラニンも消失し、皮膚自体が周囲よりも白くなってしまうことがあるからです。
どちらにしても、長期にわたる治療が必要になることには変わりありませんので、治療計画をしっかりと話し合い、一歩一歩進める必要があります。
当院に寄せられた質問と、それらに対する回答