顔の輪郭手術(えら・頬骨・顎)

後遺症や副作用を最小限に抑え、安全に手術を行うために、 顔の筋肉や皮膚の状態を慎重に診察した後、レントゲンで、えらや頬骨の、骨格やその中の神経、血管の走行をチェックし、治療方針を決定していきます。手術は全身麻酔で眠っている間に終了するため、手術中に痛みや恐怖を感じることもありません。
えらや頬骨は勿論、顎の幅や長さに関しても手術可能なため、小顔の希望や、左右の非対称に関しても、ご相談ください。

顎削り

頬骨

エラ削り

輪郭の手術の際には、一般的に患者さんは、大きな変化を求めがちで、それに伴い、医師側も切除した骨の大きさを競う傾向にあります。しかし、基本的に骨は、身体を支えるという機能を持っていますので、あまりに大きな切除は、強度の脆弱化につながります。よって、外見上、できるだけ大きな効果を発揮できるような、最小限の切除に留めるのが大切であると言えます。

  

 

 

 

顎削り手術

同じあご・顎部分でも、「長い」「前に出ている」「左右差がある」「割れている」と状態はさまざまです。顎(あご)の手術は、口の中からのアプローチによる手術で、顔の表面には傷を残さないのが、主流です。削ったり、移動させたりする程度については、相談の上、できるだけ希望に沿うように行います。

たとえば、ほんの少し短くしたり、顔貌が大きく変化するほどに、たくさんの移動や切除を行うことも可能です。
顎(あご)を含む下顎骨の部分は、顔面の雰囲気を左右する重要な要素と言えますので、初診時にはしっかりと希望を伝えて頂くことを、お勧めします。医学的な、削る限度や移動する限界に関しては、検査の結果で決定されます。基本的には、頤神経の位置や、歯根の深さが、その大きな要素です。
一般的に、限度いっぱいで削ったり移動させたりすると、別人のような変化があり、場合によっては不自然な顔貌になりますので、入念に打ち合わせをする必要があります。手術は骨を切ったり削ったりするため、局所麻酔では十分に効果を得られないので、全身麻酔を使用し、一晩の観察が必要なものとなります。骨を削る・切除する手術のため、意識がある状態で行う方が、恐怖感も強く、痛みも感じやすいため、少し怖いと思われるかもしれませんが、全身麻酔を使用します 。手術が始まる前に、酸素を流したのち、点滴で眠くなり、目が覚めたら手術は終わっています。

長い顎の手術(中抜き手術)

術前は、先端が細長く前に突き出すと同時に、下のほうにも顎が発達している。
ブルーの部分を切除する。
顎の先端の骨片に、筋肉をつけたまま、移動して固定する。

この他の方法としては、顎先が比較的太く、そのまま短くすると顔が四角い印象になってしまう場合には、顎の先端を約1㎝だけ残して、Vの字に顎の骨をカットする方法を採ります。また、顎の横から出ている神経(おとがい神経)が下のほうにある場合には、上記のような顎先の骨の中間をとる方法ではなく、顎先の骨を先端まで取り除き、その際に外した筋肉を、顎先の骨に縫合する方法を採ります。

大きな顎の手術(Vカット)

顎の先端が幅広い・大きい・四角い・割れている。
図のように、顎の先端をV字型にカットする。
手術の時に顎の先端から外した筋肉は、吸収性の糸で、骨に縫合します。

顎(あご)骨の手術の平均的術後経過

  • 手術当日―術後約12時間は院内にて安静
  • 翌日―退院(正午までには退院できます。)メイク可
  • 3から4日目―口腔内チェック(流動食から軟菜食に変更・歯磨きは上顎のみ許可)
  • 7日目―口腔内チェック(通常食・歯磨き許可) 腫れは約半分になっている。
  • 1ヶ月目―口腔内・経過チェック  
  • 3ヶ月目―口腔内・経過チェック ここで、ほぼ、完成の域に到達します。

  

 

 

 

頬骨の手術

同じ頬骨でも、耳のすぐ前(もみ上げの部分)に出っ張りがある方や、頬の前方が張り出している方、それらの両方があるタイプだったりと状態はさまざまです。頬骨を小さくする手術の本質は、頬骨弓と言って、頬骨を上から見たときに、弓なりに横に張り出している部分を、内側に動かして引っ込めることです。引っ込めるべきところが、頬骨の前方なのか、後方なのか、あるいは、その両方なのかで、手術法がすこしづつ異なっています。

頬骨の手術は、主に口の中と、もみ上げの中の、約1.5~2㎝の切開から、骨を削ったり切除したりして、頬骨を移動させます。
削る程度や骨を移動させる程度は、診察の上で、患者さんとの相談の上で、決定していきます。

頬骨(前方)の手術

頬骨前方の手術は、主に口の中からのアプローチによる手術です。頬骨の横の部分で、弓なりになっている箇所である、頬骨弓が薄い場合には、お顔の表面を切開せずに行うことができる場合があります。検査の結果を以って、担当医にご相談ください。

目尻の横から鼻の横にかけて頬骨を切り取ります。
その後、内側に骨を寄せ、大きな段差は削ります。
骨と骨は、安定性が悪い場合にはワイヤーやマイクロプレートでつないでおきます。

頬骨(後方)の手術

頬骨の後ろの部分(もみあげ前方付近)が横に張り出して、それが原因で顔の幅が広くなっている場合には、この方式の手術になります。この場合には、口の中の切開と、もみあげの中に約1.5㎝の切開が必要です。

頬骨弓の後ろの部分を少しだけ切り取る。
頬骨の前方は、傷をつけるようにして骨を半分だけ切る。
頬骨弓を内側に移動させる。
頬骨弓の安定性が悪い場合には、糸やワイヤー、チタンプレートなどで固定する。

頬骨(前後両方)の手術

頬骨の前方は一部切り取り、後方は斜めに切断します。
頬骨弓全体を内側に移動させる。
頬骨弓の安定性が悪い場合には、糸やワイヤー、チタンプレートなどで固定する。

頬骨の症例写真

20歳代女性のモニターさんです。頬骨の、特に横への張り出しを気にして、受診されました。手術法は、上記の、頬骨の前・後両方の手術に準じて、切開を加え、頬骨弓を内側に動かすとともに、平坦な顔面を立体的にするため、前方には、少しだけ盛り上げりを作るように、頬骨を動かしました。

ここで、頬骨弓は、どれだけ内側に動かしても良いものかと言えば、そうではありません。頬骨弓の内側は、側頭筋と言って、所謂、こめかみの筋肉の通り道となっています。物を噛んだ時には、ここに、下顎骨の筋突起が入ってきます。したがって、頬骨弓は、これら側頭筋や下顎骨筋突起に、干渉しない程度の移動に留めておくことが必要です。また、頬骨弓の移動後に、骨片同士の接触が少なすぎると、安定性が悪くなり、このこともまた、咀嚼に際して、障害になります。したがって、頬骨の手術で、できるだけ大きな効果を出そうとすると、頬骨弓のどの部分を引っ込めるように手術を計画するかということが、大切なことになってきます。

【頬骨の手術】の平均的術後経過

  • 手術当日―術後約12時間は院内にて安静
  • 翌日―退院(正午までには退院できます。)メイク可
  • 3~4日目―口腔内チェック(流動食から軟菜食に変更・歯磨きは下顎のみ許可)
  • 7日目―口腔内チェック(通常食・歯磨き許可) 腫れは約半分になっている。もみあげの抜糸
  • 1ヶ月目―口腔内・経過チェック  
  • 3ヶ月目―口腔内・経過チェック ここで、ほぼ、完成の域に到達します。

  

 

 

 

エラ削り手術

同じエラ削りでも、耳たぶのすぐ下に出っ張りがある方やベース型、エラの厚みが横広がりだったり、奥行きがあるタイプだったりと状態はさまざまです。
えら削りの手術は、、すべて口の中からのアプローチによる手術で、お顔の表面に一切キズをつけずに行うことができます。えら削りの程度は、できる限り、ご本人様のご希望に合わせます。たとえば、ほんの少しえらの角を落としたり、角をなくすくらいに大きく削ることも可能です。
医学的なえら削りの限度に関しては、およそ幅2cmといわれています。
限度いっぱいで両方で4cmえら削りをしますと別人のような変化があり、場合によっては不自然な顔貌になりますので、検査の後、医師との入念な打ち合わせが必要です。

えら削り(角・側貌)の手術

エラの角が大きく、外側とともに、後ろ及び下向きに張り出している状態です。 この場合、耳からエラの角までの距離が長く、横から見ると、顔が大きく見えます。

張り出しているエラの部分の骨を、しっかりと切り取る。

えら削り(顔の横幅)の手術

エラの前の部分が横に張り出しているため、顔面の下3分の一の幅が広く、顔が大きく見える状態です。 所謂、下顎骨の幅が広い状態で、正面から見た状態で、顔が大きく見えます。

下顎骨を縦に割って、斜めに切除する。
切除されるのは、主に外板と言われる、下顎骨の外側の皮質となります。


えら削り(角・側貌+横幅)の手術

エラの角も落としたいし、正面から見た状態も、顔を小さくしたいという場合に行います。上記の2つの手術を組み合わせた形となります。

えら・エラ手術の症例写真

小顔希望で受診された、20歳代前半のモニターさんです。顔が大きく見える原因は、エラの角(耳の下の部分)と、それよりも前方のあごの骨の横の部分の両方でした。

手術方法は、エラの角を切除すると同時に前方まで骨の切除線を伸ばし、さらにアゴの外側を斜めに切除(外板切除)しました。術後はきれいにたまご型の小顔になり、気兼ねなくショートカットやアップのヘアースタイルを楽しめるようになったそうです。

エラ削りの手術では、切除する骨片が大きければ大きいほど、顎の骨自体の強度は低下します。あまりに骨の強度が低下すると、抜歯などの歯科処置にも支障を来たすことがあります。また、下顎神経と言って、下顎骨の中の下顎神経管を通って、おとがい神経として、4番から5番の歯根付近で、下顎骨の外に出てくる神経があります。大きすぎる骨の切除は、この神経を切断するリスクが高くなり、顎から唇、さらに歯茎の感覚を失うことがあります。これらの副作用を避けるためには、やはり、骨片の大きさよりも、その切除部分のデザインで、より大きな効果を出すように心がけたいものです。

【えら削り】の平均的術後経過

  • 手術当日―在院安静
  • 翌日―退院(正午までには退院できます)メイク可
  • 3日目―口腔内チェック(流動食から軟菜食に変更・歯磨きは上顎のみ許可)
  • 7日目―口腔内チェック(通常食・歯磨き許可) 腫れは約50%退いている
  • 1ヶ月目―口腔内・経過チェック
  • 3ヶ月目―口腔内・経過チェック  ここで、ほぼ、完成の域に到達します。