ケミカルピーリングの意義 2

ライトピーリングとは、表皮の角質層と、そのほんの少し下の層に対して作用するピーリングです。主に、フルーツ酸(グリコール酸、乳酸、AHAなど) で行われます。


いわゆる、「余分な角質を除去する」と言われるものです。よって、かさぶたはできません。皮膚科学会の、ケミカルピーリングのガイドラインに記載されているのも、この種類のピーリングです。
美肌原理としては、余分な角質を除去して、皮膚の代謝を活発化するというものです。しかし、皮膚の角質層は、いわゆるバリア機能と呼ばれる、皮膚を、有害物質や紫外線などの物理的刺激から守る働きもあるのです。したがって、ピーリングを受けた皮膚は、有害物質や紫外線などに対して、非常に弱いものになっています。では、なぜ、わざわざ皮膚を弱くするのでしょう?それは、皮膚の修復作用を引きだすためであると同時に、ピーリングの後に、美肌に役立つ物質を導入しやすくするためです。バリア機能が強固なままだと、有害なものから皮膚を守ってくれる反面、皮膚に良いものも、皮膚に入ってこなくします。だから、角質をピーリングで取り除くのです。
つまり、ライトピーリングは、ピーリングそのものに意義があるのではなく、その後に美肌成分を導入することに、大きな意味があると言えます。言いかえれば、美肌成分導入の、前処置にすぎないわけです。

「ケミカルピーリングの意義 2」への2件のフィードバック

  1. k より:

    ピーリング後のケアが大切ですね。

  2. dazzle より:

    多くの人は、美容液などの栄養を与える事に重点を置きますが、ピーリングやクレンジングなどの余分なものも除去するものも同じぐらい大切なんですよね。

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