FDAが、幹細胞を使用した治療にストップをかけた?

ストップをかけられそうなのは、コロラド州のRegenerative Science というクリニック。そこでは、骨髄や関節液から幹細胞を取り出し、培養して、患者の骨折部位やけがの部分に注射する治療を行っている。
http://www.bionews.org.uk/page_68969.asp


FDAとしての見解は、この治療のプロセスは、「製薬」であり、クリニック側の設備や製造法は、製薬工場の基準を満たしていないというもの。
それに対して、クリニック側の見解は、「この治療は人工授精と同じ類のもので、FDAの法的コントロールの効力は及ばない。」というもの。
このいきさつの裏には、製薬業界とクリニック(医療機関側)との確執があるというのが、もっぱらの見方。製薬会社としては、幹細胞を使用した治療に、本格的に、業界として独占参入したい。しかし、クリニック側としては、製薬業界に、そんな甘い汁を吸わせたくない。と、いったところ。
しかし、患者自身の幹細胞を使用する治療を行う際の、幹細胞の分離や培養が、製薬であるというのは、ちょっと無理がないか?と思うのだが、いかがだろうか?

「FDAが、幹細胞を使用した治療にストップをかけた?」への1件の返信

  1. dazzle より:

    そういった様々な確執があり、スムーズに行かない事が多いように思います。

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