長期作用型プラセンタ注射を開発

プラセンタ注射というのは、少しでも美容について関心のある方なら、耳にしたことくらいはあるかと思います。


美白・美肌・疲労回復・生理不順・肝機能障害・花粉症・アトピー性皮膚炎などに、非常によく効く注射なのですが、なぜか、あまり普及しません。それは、プラセンタの注射は、効果をしっかりと発揮させるためには、2~3日おきの「筋肉内」または「皮下」注射が必要だからです。つまり、注射を受ける間隔が短く、しょっちゅうクリニックに出向く必要があるのと、筋肉注射や皮下注射は、プラセンタ製剤のように、比較的薬液量が多い(2cc)ものでは、痛みを強く感じるからです。
そこで、多くの美容クリニックでは、このプラセンタを点滴に混ぜたり、週に1回の注射間隔にしたりしています。点滴や静脈注射は、筋肉注射や皮下注射と比較すると、血管の中に直接薬液が入っていくので、痛みは非常に少なく、点滴中は痛みがないと言っても過言ではありません。しかし、この、点滴や静脈注射と言うプラセンタの投与方法は、厚生労働省が認可した投与法ではなく、適応外使用となります。そして、血管の中に直接入って行ったプラセンタは、体内には1日から2日しか存在しないため、十分な効果を発揮する前に、体内から消滅してしまうのです。したがって、点滴や静脈注射したプラセンタは、その効力が1日から2日しか持続しません。これだけ短い効果のために、患者さんは、すぐに次の注射にクリニックを訪れることになります。クリニックの経営上は、この方法は、非常によくできた方法と言えます。
当院でも、プラセンタの注射は行っていますが、筋肉注射か皮下注射しか行いません。点滴や静脈注射は行っていません。それは、厚生労働省が認可した方法しかやらないと言った、ビビりがあるからではありません。効果をできるだけ長く持続させ、患者さんの利便性(注射の間隔を長く取れる)と、十分な治療効果を目指しているからです。
このように、利便性と治療効果の観点から、プラセンタは、いったん注射したら、ゆっくりと体内に吸収されることが大切なのです。そこで、当院では、このプラセンタをゆっくりと吸収させるために、ある工夫を行っています。それによって、筋肉注射や皮下注射よりも、もっとゆっくりとしたスピードで、つまり、2週間から1カ月かけて、注射したプラセンタが体内に吸収されるように、皮下注射の方法や剤形を独自に変更しました。
この方法の場合には、特に、花粉症なら、シーズン中に1回または2回の注射で、十分に梅雨まで乗り切れます。ケナコルトの筋肉注射などの、ステロイドを使用した方法よりも、副作用の心配も無く、自然な症状の軽快が期待できる方法です。
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「長期作用型プラセンタ注射を開発」への5件のフィードバック

  1. M より:

    花粉症に効くのはかなり嬉しいですね。

  2. 一児の母 より:

    長期的に効果があるというのは、平均してだいたいどの程度あるんですか??

  3. k より:

    効果の持続期間を教えて下さい。

  4. うさぎ より:

    効果があるなら、花粉症の季節に試してみたいです。

  5. 匿名希望 より:

    注射のみで花粉症に効いて、且つ効果が持続するのは嬉しいですね。

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