ギリシャ・テッサロニキ 5 アレクサンダー大王

テッサロニキと言えば、古代マケドニア帝国の、アレキサンダー大王。紀元前4世紀に、現在のギリシャ、エジプト、トルコ、イランにまたがる、古代史上初めての大帝国を打ち立てた、世界初の皇帝である。学会翌日、早速、その古都遺跡、博物館、そして、アレキサンダー大王の父上のフィリッポス3世の古墳を訪ねてみた。

まずは、古墳。日本で言う、いわゆる「円墳」。中には石室があり、そこにフィリッポス3世が葬られている。中はほとんどが撮影禁止だったので、残念ながら写真はなし。

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今は少し内陸になっているが、この付近も当時は河口の町であったという。
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確かに、ギリシャ方面への出兵であれ、トルコ方面であれ、兵站と補給を海上路で行うのは、合理的である。ギリシャは今でも、欧州有数の海運国である。
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とにかく、当時の町全体が遺跡となっているので、広い。とりあえずは地図で確認して、何がどこだったかを、携帯のカメラでメモルことから始めた。
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さて、遺跡の見学開始。周辺には駐車場なんかない。みんな路駐。だけど広いから、駐禁でもないし、自由にのびのび路駐。縦列駐車も不要だ。
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とにかく勉強勉強。世界史を思い出しつつ、アレキサンダー大王の足跡を辿る。
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宮殿とその周辺の遺跡。
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とにかく、自由の歩き回ってみてくれといった雰囲気の、非常にユルイ柵しか設置していない。
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道端には、紀元前の陶器の破片が、無造作に落ちている。
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中国と違って、現在の陶器の破片が混ざってるなんてことはないだろう。

そして、またまた世界史の復習。
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博物館に移動。
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私のほぼ正面にある陶器に注目。写真を拡大してみると・・・。
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はい、ちょっとエロチック?な形ですね。
そう、男性器を象った、水差しなんです。説明によると、女性用で先端から飲むそうです。本当です。胴体の部分は素焼きになっていて、気化熱を利用して水を冷やす構造になっています。そういえば、ギリシャ彫刻などでは、男性器はほとんどが包茎なので、この形。
当時の食器や調理器具の数々。
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そして、ギリシャでの最後の晩餐。肉だ。
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ギリシャ人は、肉もシーフードもよく食べる。イタリアもそうだったが、地中海の近くは、ヨーロッパでも気候が温暖なので、食材が豊富。そのおかげで、食文化もバラエティーに富んでいると言える。
これは、ウゾというギリシャ焼酎?アニスの味と香りが強く、肉料理に合う。飲み口はスッキリする。
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これで終わりかと思いきや、さらに、肉料理。今度は油で揚げてある。しかも、チーズとともに食べる。
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デザートは蜂蜜を豊富に使用した春巻き?のようなもの。
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アレキサンダー大王も、たくさん食べたんだろう。それが、あのバイタリティーの源だったんだと、勝手に解釈していた。