さて、学会は無事に終了し、お楽しみの時がやってきた。フィリピンと言えば、常夏の国。年中、ビーチはオン・シーズン。通常の診療と並行して、学会の準備や会期中の雑事に多忙を極めたレジデントたちに対する慰労という意味もあり、皆でBatangas(バタンガス)まで1泊旅行。
この日のお迎えは、前日の打ち上げ宴会や後片付けなどで、皆さんお疲れということで、ちょっと遅くて10:00。しかし、歳のせいか、早朝に目が覚める。しかしよく考えてみれば、1時間の時差があるので、1時間早く目覚めても、そんなにおかしくはないと気づきつつ、朝食へ。Nobu Hotelの朝食は3回も食べたので、ちょっと趣向を変えるべく、カジノを通って隣のHyattへ。早起きは腹が減るので、ついついしっかりと。
そして、調子に乗ってもう一回。
朝食後は部屋に帰って、CNNを見ながらビーチ・リゾート行きの準備と、部屋を退去するためのパッキング。リゾートへはクロッグスで行くことにして、靴を後でパッキングしようとしていた。1泊分の準備を機内持ち込み用のバッグに入れて、トランクを持ってクロークへ。一応、ここはチェックアウトして迎えを待っていた。
お迎えがやってきて、車に乗り込む。車はマニラ市内の渋滞を抜けて、高速道路に。道を知り尽くしたレジデントの運転なのだが、細い裏道を縦横に使用して抜けまくる。普段、観光客など皆無であろう、いや、観光客にはデンジャラスすぎる地区も抜けていくが、それらの街の風景は興味深いものがあり、きょろきょろしっぱなし。しかし高速道路に入ると、朝食を腹いっぱい食べたため、バックシートで爆睡。そうこうしているうちに、運転手交代と集合場所としてのサービスエリアに到着。サービスエリアは、日本の高速道路並みに店舗が立ち並んでいた。勿論、これもあった。
Jollibee(ジョリビー)だ。
Jollibeeとは、フィリピン最大のファーストフード・チェーン。世界各国でシェアNo1.を獲得したマクドナルドが、フィリピンでだけはNo1.になれない最大の原因にして、マクドナルドの最強の天敵。マクドナルドが、このJollibeeの出店地域を回避して出店するそうである。
そして車は再び、一路Batangas(バタンガス)へ。
さて、Batangasというのはこのように、日本で言えば本州に当たるルソン島南部の州の名前で、その中にはいくつかの市町村がある。今回訪問するのは、Anilaoというところで、ルソン島の南端に位置する半島が存在し、いわゆるビーチリゾートがたくさんあるところ。
高速道路を下りると、そこからは集落の中をトロトロと抜けつつ、目的地へ。途中、昨年までレジデントとして在籍し、今はこの地方で開業しているDr. Canlasからの差し入れを受け取って、再び4台の車列で走り出す。しばらくすると、今度はワインディング・ロード。目的地が近づいてきて、みんなテンションがアップしてきて、歌いだしたりなんかしていた。
そしていよいよ到着。海からの外観は、ご覧の通り。Vivere Azureというリゾートホテルで、オーナーはDr. Galvezの患者さんだそうな。いくつかホテルやこのようなリゾートを持っている人で、これはそのうちの一つとのこと。勿論、全室オーシャンビュー。
Vivere Azure のWebsiteより。
私が泊まるのはこの部屋。このホテルの中でも、最高級に泊めてもらえた。
そこで、皆さんで記念撮影。
部屋からの眺めも素晴らしい。テラスには、7,8人は座って宴会できそうなソファのセットがしつらえてある。
皆でプライベートビーチに下りていって、再び記念撮影。
一応、ここで自由時間だが、とにかく、部屋の外に出るのももったいない。テラスのソファーでゆっくりとしていると、夕暮れがやってきた。素晴らしい眺め。これは一人で泊まるところではない。ハネムーンなら最高にいいだろう。
夕食。勿論、宴会。宴会はパート4になる。宴会が無かったのは、学会の1日目のみ。あとは毎日。
宴会の後に、寛いでいる女性医師集団。皆レジデントで20代。若い。
そしてレジデントたちと、夜のプールで大騒ぎ。宴会後でアルコールは入ってるので、それなりに注意していたが、調子に乗って一緒になって騒いでいたら、私は不整脈が出た。
さすがに、20歳以上も若い連中と、一緒と言うわけにはいかないと自覚した。
さて、翌朝。朝食を済ませ、ビーチでひと泳ぎしてから、12時にチェックアウトし、マニラへと帰っていったのでした。