MIFAS part 12 第12回最小侵襲顔面美容形成外科 1

本当に久しぶりにブログを更新します。前回の更新が2年ちょっと前ですので、本当にご無沙汰です。気が向いたときに更新すればいいと思っていたら、こんな具合です。自分に甘い考えではいけませんね。

さて、先日、いつものMIFASに、メインゲストスピーカーとして招聘されて、行ってきました。 このMIFASはもう12回目。中止になったのは1回だけで、ほぼ毎年、開催されています。 内容も少しづつ変化し、第1回はレクチャーだけだったのが、ライヴサージェリー(手術供覧)が組み込まれ、 ここ4、5年は、冷凍保存遺体(Frozen fresh cadaver)の頭部を使った、微細な部分の解剖実習と、手術手技の実習が行われます。 冷凍保存遺体を使用した実習は、その前から中国で行われていたのですが、遺体の保存状況が良くなくて、 一部腐敗していたりして、クオリティーの低い物でした。 しかし、このMIFASでは、アメリカから完全冷凍した遺体を、完璧な保存状態で使用するため、解剖学的な構造がしっかりと保存されており、また、 その後の処理においても、静脈には青、動脈には赤の樹脂が流し込まれて、まるで解剖学の実習書に使えそうなほどの、質の高さです。

現在のMIFASは、1日目はレクチャーと、遺体頭部を使用した解剖・手術実習。2日目はライヴサージェリー(手術供覧)となっていますが、今回はMIFASの後に、Maxillofacial master courseとして、現地のドクターたちに、顔面骨骨切り術を教える役もありました。

まずは第一日目。レクチャーと手術実習が交互に行われます。

参加者のドクターたちの国籍は、フィリピンは勿論のこと、ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシア、マレーシアと、ほぼ、ASEAN全域に及びます。会場は、マニラのPasig区にある、Medical Cityという総合病院に併設された、CASSTI(Center for Advanced Skills, Simulation and Training Innovation)という教育施設。ここは、新しい手術の研究・教育・実習を行う施設です。

そして、1日目の打ち上げ宴会。レジデント(専門修練医)・フェロー(専門強化専門医)・主任教授のDr. Galvez夫妻とともに。