全身に入れたタトゥーを除去したいと思っています。 結婚を機に除去を思い立ったものの、除去による費用や後遺症も不明確な為、打開策はないと悩んでいます。マトリックス法に、私は希望を感じたのですが、これも不可能なのでしょうか?

刺青(入れ墨)の除去法ですが、大きく分けて2通りの方法があります。1つはレーザーによる方法、もう1つは切除(切開)法です。
レーザーによる刺青(入れ墨)除去であれば刺青(入れ墨)専用のレーザー機が必要です。通常のレーザー機ですと色によっては対応できないためです。ただしレーザーを使用する場合、専用のレーザーを使用しても一度で落とすのには無理がありますし、何もなかったような状態にするのは難しく、うっすらと残る程度です。
もう1つの切除法とは、色の付いている皮膚を皮膚ごと切開し、取り除いてしまう方法という方法です。切開という手段を用いる以上キズは残りますが、色の残りは一切なく綺麗に取り除くことが可能です。ただし刺青(入れ墨)の範囲が大きい場合、切除法も複数回に分けて行うケースがあります。これは大きく切除しすぎると皮膚の余りが足りず、キズが広がってしまう可能性があるからです。
マトリックス法という手術もございます。削皮マトリックス法とは、こちらは再生医療を駆使した最新の削皮法になります。腕・脚・肩などの動きが多いところでも、厳重な安静が不要です。キズの仕上がりは、切除法の方がきれいではありますが、刺青(入れ墨)を一回の処置で確実に消したい方にはお勧めです。こちらの処置は、局所麻酔後、高周波メスやレーザーなどを用いて刺青(入れ墨)が入っている皮膚の表面層を削ります。その後、傷の表面をマトリックスで覆います。最後に、マトリックスの上に皮膚の再生を促す創傷被覆材を貼り付け、包帯などで患部を保護し処置は完了です。術後は、3日目・1週目・2週目・1ヶ月目・3ヶ月目に経過検診にてご来院をお願いしております。状況によっては、3日目より患部のシャワーが可能になります。
最後に指に関してですが、指の部分は、皮膚の伸縮の関係上、レーザーによる処置になります。
刺青(入れ墨)が入っているのは、全身との事ですので、全てをマトリックス法で行うのは無理がございます。どの方法で行うか、費用につきましては、カウンセリングへお越しいただければ、お伝えできます。後遺症につきましては、全身に入っているということから、なしでは不可能です。よろしければ一度カウンセリングにお越し下さい。