ボトックス注射による後遺症なのか、心配

Q.昨年5月と8月に大阪の美容外科で顔のエラにボトックス注射をしました。それ以降体調が激変し、吐き気、頭痛、視力低下、ものが飲み込みにくい、手足が痛い、体もものすごい痛くて重くて立っているのも困難になり、頭を支えることも出来なくなり首がだらんとなり、腕を上げるのも困難、歩くのも困難、呼吸がしづらい状態になりました。今現在もこの状態です。内科の病院では、検査はすべて異常なしでした。6ccの300単位も注射したそうです。


A.5月と8月に、それぞれBotox300単位の注射を受けたのでしょうか?それとも、合計で300単位でしょうか?
①それぞれ300単位の場合
間隔が約16週間以上の場合には、問題はないと思われます。最近の文献では、1回の注射を400単位までにしておいたほうがいいという報告があります。
②合計300単位の場合
全く問題ありません。
もし、①の場合であっても、8月からは6か月以上が経過していますので、既にBotoxは、ほとんど体内から消失しています。したがって、現在の症状はBotoxによる後遺症とは考えにくい状況です。
Botoxを注射した場合、このような全身症状が出現することは、100%ないとは言えませんが、薬剤の代謝を考慮すると、現在まで症状が持続することは、考えられません。
内科の病院での検査は、どのような項目だったのでしょうか?筋電図、脊椎穿刺、MRI、などを行ったのでしょうか。それらの検査に異常がない場合には、Botoxによる後遺症といった可能性がさらに低いと言えます。