刺青(タトゥー)の治療法

Q.タトゥー除去を考えています。腕に2cm×6cmくらいの薔薇が入っています。


A.刺青の除去法ですが、大きく分けて3通りの方法がございます。
1つはレーザーによる方法、2つ目は切除(切開)法、そして3つ目は削皮マトリックス法です。
まずは、切除法についてご紹介させていただきます。
切除法は、色の付いている皮膚を皮膚ごと切除し、取り除いてしまう方法です。切開という手段を用いる以上キズは残りますが、色の残りは一切なく綺麗に取り除くことが可能です。刺青の範囲が大きい場合、切除法も複数回に分けて行うケースがあります。これは大きく切除しすぎると皮膚の余りが足りず、キズが広がってしまう可能性があるからです。複数回に分けて行う場合でも最終的に1本のキズに仕上がるようにします。キズが何本も出来る仕上がりにはなりませんのでご安心下さい。
キズの位置、でき方は刺青のある場所、向き、大きさにより異なります。
処置料は基本金額が(切開創1cm=¥21,000)になります。
1週目に抜糸がございますので、それまでの間は濡らさないように注意していただきます。それ以外の生活制限もなく、スケジュール調整も通常のお仕事であれば特に問題はないと思われます。
つづきまして、削皮マトリックス法ですが、こちらは再生医療を駆使した最新の削皮法になります。腕・脚・肩などの動きが多いところでも、入院や自宅での厳重な安静が不要です。
刺青を一回の処置で確実に消したい方にはお勧めです。
こちらの処置は、局所麻酔後、高周波メスやレーザーなどを用いて刺青が入っている皮膚の表面層を削ります。刺青が深く入っているところは、切り取り、縫合します。その後、削ったり切り取ったりしたあとの傷の表面をマトリックスで覆います。最後に、マトリックスの上に皮膚の再生を促す創傷被覆材を貼り付け、包帯などで患部を保護し処置は完了です。(一度に処置が可能な範囲は10cm×20cmまでです。)
術後は、3日目・1週目・2週目・1ヶ月目・3ヶ月目に経過検診にてご来院をお願いしております。状況によっては、3日目より患部のシャワーが可能になります。
処置料は、(10cm×10cm=¥315,000)になります。