受け口の美容外科的手術治療

Q:受け口で悩んでいます。最近思い切って手術を考えています。術後の腫れはどれくらいのこりますか?費用はどれくらいかかりますでしょうか?


A:外科矯正治療は、麻酔を使用し骨格から修正します。
口腔内からの手術で顔表面にキズが残ることもありません。下顎が歯茎ごと引っ込むのと同時に横顔のイメージも、引き締まった感じに変化します。このことで、口元もしっかり閉じることが可能になり、正面からの顔貌も、端正な口元に変化します。まず前歯から数えて4・5番目の歯をどちらか左右1本づつ抜きます。通常は、4・5番のどちらかの歯を抜きますが、受け口の程度が重症の場合、両方の歯を抜き、大きく下げていくことも可能です。抜いた分だけスペースが生じますので、そのスペースの分を、下顎の一部である歯と歯槽骨を後ろへ下げる治療です。骨ごと後ろへ下げますので、今まで唇を押し出していた骨格が後退することになり、受け口の症状と、それに伴う口を閉じにくい症状の改善が見込めます。
手術の程度に関しては、ご希望によっても変わりますので、初診時にご案内いたします。
歯科矯正治療でも、4・5番のどちらかを抜きます。(歯を抜かない矯正治療もありますが、この場合には再発率が高いということも言われています。)元々4・5番の歯は、食べたり、話したりという機能に大きな支障を来さない歯になります。以前に歯科治療を受けられていて歯を抜いている方の場合、残っている歯を抜いてスペースを作るか、余裕があれば、抜歯なしで手術を行うことができる場合があります。
手術は全身麻酔を使用し行います。全身麻酔というと怖いと思われるかもしれませんが、骨格の手術ですので、虫歯の治療を受けているときよりも大きな音と振動が発生します。逆に麻酔で眠っているほうが楽に治療を受けることができます。
ご質問の、術後の腫れについてですが、これは個人差がありますが、ほぼ1週間程度で社会復帰が可能な程度まで消退しています。
費用については、顎先の手術まで加えるのか、また、手術の方式によって多少の増減がありますが、受け口の基本手術費用は、756,000円です。これに、全身麻酔と1日の安静観察のための入院費用が183,600円、術前検査費用として3万円から4万円程度が別途必要になります。