豊胸術のシリコンバッグプロテーゼに関するサイズの選択

Q.バッグによる豊胸手術(乳腺下)を考えています。 今の自分の胸に合ったサイズのバッグを挿入する方法が良いのでしょうか?それとも、多少小さめのバッグを挿入する方が、自然な仕上がりになるのでしょうか?


A.やはりきちんと大きさをだしていこうとすると、どうしても手術形式の方法しかございません。
当院の人工乳腺(バック)による豊胸術のご案内をいたします。
ご自分のご希望や状態を把握しつつお考えいただければとおもいます。
●【人工乳腺(バック)による豊胸術】●
(1)麻酔―静脈麻酔+硬膜外麻酔(無痛分娩時に使用される麻酔)
* 通常豊胸術では、手術部位が広くなるため硬膜外麻酔で行います。
硬膜外麻酔は背中の部分に1箇所注射を行うことで長時間(2~3時間)かつ広範囲の麻酔効果があります。
加えて 当院では術前に静脈麻酔(点滴麻酔)を行い この”注射の痛み”をも感じないよう 患者様に少しの間 眠っていただきます。
硬膜外麻酔時に眠っている状況を作るためだけの静脈麻酔なので量は少量です。
これにより麻酔時の痛みもなく、目が覚めればほぼ手術も終盤にさし かかっている状況ですのでリラックスして手術を受けていただけると思います。
* 麻酔代は無料です。追加料金等は一切ございません。
(2)切開創―脇の下 アンダーバスト部 乳輪部(いずれかから選択)
* 当院では原則として脇の下からの手術をお勧めしています。
これは術後のキズの問題からで脇の下であればシワの線に同化して分からなくなるからです。
他院様ですと脇からの手術後、切開創の縫合を行っているところもございますが、縫合してしまうとキズが目立つ結果になります。
当院では縫合はせず、粘着力の強い医療用のテープの貼付で対応します。縫合しないことで最終的にキズをキズとして見せないことが可能です。
他にアンダーバストや乳輪部から行う方法もございますが、左右対称の部分にキズができます。特にアンダーバスト部は日焼けをする部分でないため目立ってしまうというデメリットがございます。
どこの部分から行うかは医師と充分にご相談ください。
(3)人工乳腺(バック)の種類
* シリコンバック・生理食塩水バック・ハイドロジェルバック(CMCバック)・コヒーシブシリコンバック・アシンメトリーバック
● シリコンバック●―人工乳腺として始めて開発されたもの シリコン100% アメリカで10数年前に発がん性が指摘され使用自粛された その後発がん性は否定されるも、漏れ出した際のカプセル化(固まりになり乳がんと誤診されるもとになる)が問題視されている
● 生理食塩水バック●―シリコンの次に開発 発がん性等の問題がまったくないバック ただし、中身が水のため水風船をいれたような仕上がり(ボールを半分に切って付けた感じ)になりやすく、それをカバーするため大胸筋(胸の筋肉)下へ入れるようになった 大胸筋下法は大胸筋と小胸筋の間に入れるため、術中に筋肉の剥離が必須 これが術後の強度の痛みにつながる 術後も大胸筋と小胸筋がくっついてきてバックが固まりやすい(硬縮)固くなるのを防ぐためのマッサージが必要(これも痛みが伴う) マッサージにはコツがありしっかり行っても固くなる可能性もある
● ハイドロジェルバック(CMCバック)●-フランスで開発された 当初無害といわれたジェルバック。しかし感染(化膿)や漏れ出した時に吸収されないことが判明 その後改良型のCMCバックが発売されるも同様の問題が起こる 現在開発国のフランスを含むヨーロッパ全土で使用禁止措置が取られている 取り扱い業者は規制のないアジアに売り込みを強化し、日本国内でも使用を続行しているクリニックが多々存在する 
触り心地はNO.1でかなり柔らかい ただし胸への挿入後に固くなる(柔らかすぎて周りの組織から押されてしまうため固さが生じる)傾向が  
強い 
● コヒーシブシリコン●―現在日本国内で主流になっているバック 
シリコン100%であるも外膜と一体化しており漏れ出す心配がない 発売当初のタイプは外膜が厚く、術後の張りとして感じられていた 現在は外膜に改良が加えられた柔らかい改良型もある
  ●アシンメトリーバック●―コヒーシブシリコンの1種類 
右胸・左胸専用で作られており、見た目や触り心地など仕上がりが自然
バックは人工乳腺といわれているように通常は乳腺のすぐ下へ入れるのを前提として開発されています。上記バックの中でも生理食塩水バック以外は乳腺下へ入れるのが通常です。
当院で採用しているのは、改良型コヒーシブシリコン(柔らかいタイプ)とアシンメトリーバックです。当院にはこの2つのバックを組み合わせたオリジナル南バックもございます。
安全性を考えた上でこちらのバックをお勧めしております。
立っても 座っても 寝転んでも 自然な流れが出るよう院長が考案し
当院独自でオーダーをかけて作成しているバックとなり
仕上がりにも 大変ご満足いただいております。
(4)バックの形―ラウンド型・アナトミカル型
ラウンド型―シリコンバックや生理食塩水バックでよく採用された形 まん丸であり、胸に挿入した際にお椀をつけたような感じになる
アナトミカル型―洋ナシ型(釣り鐘型ともいう)のバック 胸へ挿入した際も鎖骨の下ほどからふくらみが生じるため見た目も自然になる 
* 当院では、原則としてアナトミカル型を採用。胸の状態によってはラウンド型が好ましい方も稀にいらっしゃるため、診察後の決定となります。
【当院バックタイプの豊胸術】-840000円 (薬代 検診代等 込み)
* 硬膜外麻酔(+静脈麻酔)による手術
* 脇の下からの切開(アンダーバスト・乳輪でも選択可)
* バックは、コヒーシブシリコン・アシンメトリー・オリジナルのいずれか
* 形は、アナトミカル型(稀にラウンド型)
* 乳腺下が原則
* 所要時間は1時間 (OP後麻酔が切れるまで当院にて休憩 1~2時間)
術後1日目―切開創CHK(創はビニールテープ保護しますのでこの日から全身シャワー可)
  7日目―切開創CHK(ビニールをはずし、全身の入浴可)
 1ヶ月目―経過観察
 3ヶ月目―経過観察
御存知のように、バックサイズには限度がございます。いくら柔らかいタイプのバックでも、お体の許容範囲を超えるサイズを入れてしまうとパンパンに張ったような仕上がりになってしまいますし、硬くもなりやすいのが現状です。バックが大きければ大きいほどそれなりのリスクがございます。
このリスクを回避するには、体にあったサイズを選択していただくことが重要です。特に、大きさ重視ではなく、仕上がりを重点にお考えですので、少し小さめの方がよろしいかと存じます。
この手術は事前にきちんとご本人様の体調を把握させていただく必要があるため、「採血」が必要となります。
こちらのみ、別途¥10500が必要となります。
その他は、手術代のみで一切お金額は発生いたしません。
採血の結果が出るのに3日は必要ですので
カウンセリング時に採血していかれる方がほとんどです。
カウンセリングは無料ですが、同時に採血をお考えでしたら
当日は¥10500-のみお持ちください。
カウンセリングでおよそ30分、採血でおよそ30分かかりますので
お時間のお都合よろしい日時にご予約下さい。ご予約はお電話にて承ります。
カウンセリング時には、実際のバックの大きさ・柔らかさなど体感していただけます。
イメージが膨らみやすくなりますので、おすすめいたしております。