強力脂肪溶解注射 ヒップ+太もも

強力脂肪溶解注射Ver7の、太ももとヒップのモニターさんです。
強力脂肪溶解注射ですから、勿論、処置は1回しか行っていません。
強力脂肪溶解注射の術後経過ですが、まず、処置を行った局所の腫れが出ます。腫れといっても、太ももやヒップの場合には、服が入らなくなるほどではありません。また、術後の痛みは、帰宅後に、筋肉痛程度のものが出る程度でしょう。この痛みは、3日から、長い人で1週間程度で、ほぼ無くなります。

写真の順番としては、術前・術後1カ月・術後3カ月の順です。


強力脂肪溶解注射の手順は、まず、注射をする部分に、しるしをつけます。
その後、細い針で、一か所について一つだけ、皮膚に麻酔を注射します。この際の針は、30Gと言う太さで、当院では顔にヒアルロン酸を注射する際の、針の太さです。因みに当院では、ボトックスは32Gで注射しています。やはり、針の太さが細いほうが、注射の際の痛みが少ないようです。しかし、ボトックスはサラサラの液体ですから、32Gという、非常に細い、女性の髪の毛と同じくらいの太さの針が使用できるのですが、ヒアルロン酸の場合には、長持ちタイプは濃さが濃いため、ドロドロしているので、30Gという、少しだけ太い針を使用します。太いと言っても、男性のヒゲくらいの太さです。顔面と違って、ボディーの場合には、皮膚が厚いところや、皮膚の性質上、弾力性が高いため、30Gを使用しています。
次に、少し太めの針で、皮膚に穴を開けます。この時には、既に麻酔が効いているので、痛みはありません。皮膚の穴は、1か所に付き1つだけです。
その後、先端が丸い、長い針を使用して、強力脂肪溶解注射を、脂肪層に注入します。先端が丸い針を使用するのは、皮膚の中や筋肉に注射しないようにするためというのが一つ。そして、神経や血管に、できるだけダメージを与えないようにするためというのが、二つ目の理由です。特に血管については、尖った針先を引っ掛けると、内出血の頻度が高率になります。
このように、強力脂肪溶解注射は、1か所に付き1回の注射で終了しますので、たくさんの回数で注射の痛みを我慢する必要がありません。

普通の、他院で行われている脂肪溶解注射は、その効果が出るまでに、同じところの注射を、最低3回は繰り返す必要があります。その注射の間隔は、短いところで約2週間、長いところで約3カ月と、非常に幅があります。注射の効果が出てくるまでは、最終の注射から約1カ月かかります。そして、さらに2カ月で完成です。すると、それらの間隔をもって注射を繰り返し、効果が出てくるまで待機すると、早くて2カ月、遅いと半年以上の時間が必要です。完成するまでには、早くて4カ月、遅いと1年近くかかるということです。
当院の強力脂肪溶解注射は、他院の脂肪溶解注射の3回から5回分を、1回の注射で賄えるものです。したがって、効果が出始めるのに術後1カ月、完成までには約3カ月です。
これらのことから言えるのは、当院の強力脂肪溶解注射は、効果が早いということも、利点の一つと言えます。

写真は、左上から順に、術前・術後1カ月・術後3カ月

費用に関しても、強力脂肪溶解注射は、通常の何回も行う脂肪溶解注射よりもお得です。
で比較すると、以下のようになります。
他院での、10cmX10cmの範囲の平均的な治療費は、1回あたり、¥21,000です。この脂肪溶解注射を3回受けたとすると、その合計は¥63,000です。これに、通常は初診料や術後のアフターケアと称して、追加のメニューなどがプラスされるケースが多いようです。5回の場合には合計で¥105,000程度になります。 一方、当院の強力脂肪溶解注射Ver.7の場合、初診料など込の費用が¥52,500です。しかも、3から5回分の効果が1回で出せるため、比較すると、¥12,500(他院で3回)から¥55,000(他院で5回)程度、安いわけです。5回の通常の脂肪溶解注射を受けることを考えると、強力脂肪溶解注射は2回受けてもお釣りが来ます。
目先の費用の表示だけに目を向け、トータルでかかる費用を考えずに、何度も処置を受けるのが賢明とは言えません。賢い人なら、少ない回数の処置で、費用もセーブできる方法を 選択すると思います。

当院の脂肪溶解注射は、なぜ、強力なのかという疑問を持っている方も多いでしょう。これは、裏返すと、なぜ、「脂肪溶解注射は効かない」という噂が経ってしまったのか?ということでもあります。
原因としては、いくつか考えられますが、まず一番大きな原因としては、外国人用(白人用)の注射を、そのまま使用していることです。基本的に、白人の脂肪は繊維質が少なく、その物性からすると非常に脆い状態を呈しています。それに対して日本人を含む東洋人の脂肪組織は、繊維質が多く、白人の脂肪と比較すると、非常に弾力性と粘り気がある状態です。このことは、白人の脂肪吸引を何例か経験すれば、日本人よりも脂肪が採りやすいことで、気がつくはずです。しかし、この脂肪溶解注射は、手技が比較的簡単なため、白人の脂肪吸引の経験がないばかりか、脂肪吸引自体、執刀したことのないドクターたちや、脂肪吸引をスポーツのように激しく行うドクターたちのほうに、先に受け入れられてしまったのです。このような状況が続いたため、患者さんの不満足にも耳を傾けることなく、脂肪溶解注射が改良されることも無く、漫然と行われ続けられ、「脂肪溶解注射は効かない」という噂がたってしまったのです。
日本で最初に脂肪溶解注射を行った当院では、このような脂肪組織の構造上の問題を早くから把握し、脂肪溶解注射の改良に取り組んできました。その結果が、強力脂肪溶解注射として、現在に至るわけです。

そもそも、繊維質が多い東洋人の脂肪は、構造的に、脂肪の隔壁と呼ばれる構造が多いわけです。
脂肪組織は、脂肪細胞だけでできているわけではありません。脂肪細胞が、いくつか集まって、膜に囲まれて、粒を作っています。そして、その粒がまたいくつか集まって、膜に囲まれて、一回り大きな粒を作っています。こういったことが何回も繰り返され、脂肪組織を形成しています。これらの膜の構造がなければ、脂肪細胞は体中を自由に動き回れるため、立っていると、ふくらはぎや足の甲に脂肪が集まってきてしまいます。そうならないのは、これらの膜の構造が、脂肪細胞を一定の個所に留めておく働きをしているからです。この膜の構造を、隔壁と呼びます。
東洋人の脂肪は、この隔壁の構造が、単位体積当たりの脂肪組織に、欧米人よりも多く含まれています。したがって、脂肪溶解注射で脂肪を溶かす薬液を注射しても、十分に脂肪細胞まで到達しないのです。当院の強力脂肪溶解注射は、まさに、この、隔壁構造に注目し、そのデメリットを排除できるような薬剤の配合を実現したものでもあります。

皮下脂肪に、脂肪溶解注射の薬液を注射すると、注射したところはどのような変化をしているのかが、気になりませんか?当院の脂肪溶解注射の場合は、理論的に次のようになっていると思われます。
まず、薬液が注入されると、その薬剤は、脂肪層の中を、上下左右にわたって拡がります。そして、拡がるときに、前回の記事にある、脂肪の隔壁に穴を開けて行きます。その間が約1時間。
そうしながら、脂肪を溶かす成分が、脂肪細胞に接触し、脂肪細胞を破壊していきます。脂肪細胞の破壊は、約24時間余り続きます。
それとともに、破壊された脂肪細胞の残骸や、漏れ出した中性脂肪が、吸収されて行きます。吸収される過程は、以前お伝えした通り、リンパ流と白血球による貪食です。吸収過程は約1カ月続きますが、貪食のために集まってきた白血球が放出した、炎症物質によって未だ腫れがありますので、それがほぼ完全に退いてしまうのが、術後3カ月目というわけです。

脂肪溶解注射の術後に痛みについては、いろいろな噂があり、中には処置を受けるのを非常にためらわせるようなものもあります。
脂肪組織自体は、痛みに対しては比較的鈍感な組織です。注射などの際には、針が皮膚を貫通するときには鋭い痛みを感じるものですが、皮下の脂肪層を通るときには、ほとんど痛みを感じないようになっています。特に、脂肪の塊自体は、ほとんど痛みを感じることはありません。しかし、脂肪組織にも神経は通っています。脂肪組織の中で、神経が通っているのは、それらの脂肪の塊の間にある、比較的太い繊維質の部分です。
当院の強力脂肪溶解注射は、この、比較的太い繊維質の部分にも作用しますので、この有効成分をそのまま注射すると、注射した直後は、非常に大きな痛みを感じます。そこで、当院では、強力脂肪溶解注射には、ちょうど1時間くらいの効力を発揮する、麻酔薬を混合しています。これは、有効成分が繊維質に対して作用している時間が、約1時間だからです。その後は、痛みに対しては鈍感な、脂肪細胞の部分が溶けて行くだけですので、筋肉痛くらいの痛みになり、それもやがて消失してしまいます。