成長再生豊胸Fを5セット施行したモニターさんです。術中、左胸のみ、麻酔薬を注射して膨らませ、起き上がって完成予想を見てもらいました。
成長再生豊胸Fは、成長因子を含んだジェル状の液体を乳房に注射する関係上、麻酔液を多く使用する必要があります。そこで、その注射する麻酔液の量を以て、術後の完成形をほぼ再現するということが可能になります。つまり、麻酔薬と注射操作による乳房の腫れを以て、一時的な豊胸効果を得ることができるため、その時点で完成予想を見ることができるということです。下段の写真が、術中に、左のみに麻酔薬を注射して、豊胸効果の完成予想を見てもらった時の写真です。
麻酔薬を注射して膨らませ、起き上がって完成予想を見てもらえるということは、術後初期の経過には、多少の違いが出てきます。麻酔液を使用して膨らませるということは、処置の直後は、予定の豊胸効果よりも、バスト自体は大きくなっているということです。単純に言えば、成長再生豊胸Fの処置直後は、バストは、予定の2倍の大きさになっているということです。これは、成長因子が含まれ、即効性を出すためにジェル状に加工した注射液によるものが半分。残りの半分は、麻酔液の体積と注射操作によって発生した腫れということができます。
では、成長再生豊胸Fが、予定の豊胸効果として落ち着くのは、いつごろになるのでしょうか?成長再生豊胸Fの豊胸効果は、術後10日目から2週間目に、本来の豊胸効果を発揮した状態になります。それまでの間は、予定の大きさよりも大きい状態であるということができます。しかし、勿論、処置直後の大きさが10日から2週間継続して、ある日突然、予定の大きさまで小さくなって落ち着くというわけではありません。その間、ゆっくりと、日を追うごとにバストの大きさは落ち着きを見せ始め、最終的に10日から2週間後に、予定の状態になるということです。
成長再生豊胸Fの術後、10日から2週間でバストのサイズが落ち着いた頃には、乳房の中で、成長と吸収が始まっています。正確に言えば、この成長と吸収ということは、処置直後から始まっていることなのですが、局所麻酔薬や処置の刺激による腫れによって、マスクされてしまっています。したがって、成長再生豊胸Fの本領発揮として、このようなメカニズムが顕在化すると言っていいのは、この、術後10日から2週間の時期ということができます。つまり、この時期の豊胸効果は大部分、ジェル状の注射液によって獲得されていて、乳房組織の増加は未だ微々たるものであるということです。
成長再生豊胸Fの基本的なコンセプトは、注射液をジェル状にすることで、豊胸効果の即効性を持たせたところにあります。しかしながら、この注射液による豊胸効果は長続きせず、それが吸収されるとともに、自分のバストの組織が大きく成長してきて、豊胸効果を持続させるということです。ところで、成長再生豊胸Fを受けた患者さんの中には、2週間を超えても、バストサイズの縮小が観察されることがあります。これは、注射液の吸収と、乳房の成長との間に、タイムラグが生じることによって、発生します。その場合、一度術後2週間目の状態よりもバストが小さくなったとしても、術後3か月目から6か月目を迎えるまでの間には、再びバストサイズが大きくなってきます。