(症例写真)成長再生豊胸Fを3セット その3

40歳代前半のモニターさんで、バストの左右差があります。希望は左右差の修正ではなく、純然たる豊胸です。成長再生豊胸Fは、3セット施行しています。 珍しく、右側のほうが、左側よりも大きい状態です。右胸心ではなく、心臓は左にあります。したがって、よくある骨格による左右差ではなく、完全にバストの体積が、右のほうが大きいということができます。

成長再生豊胸F施行時には、左右差の修正を希望されないため、両胸とも同じ量の注射液を使用して、豊胸処置を行いました。術後の写真は、処置後約3ヶ月経過した状態でのものです。ところで、こちらのモニターさんの経過を見ていただくと、両胸とも同じように豊胸処置したにもかかわらず、左右差が減少しているように見えると思います。実際には、両胸とも同じだけ乳房の体積が増加して、左右の差には変化はありません。これは、目の錯覚的なものが原因です。

例えば、100㏄と120㏄は、その差が20㏄です。100㏄から見れば、約20%の差です。では、それぞれ100㏄づつ増やしてみると、200㏄と220㏄になります。その差20㏄は変わりません。しかし、元々100㏄だった200㏄のほうから見れば、差の20㏄は、10%でしかなくなっています。つまり、両方とも同じ体積が増加すると、 差の占める「割合」は、 減少するわけです。割合が減少するので、見た目としては、差が減少したように見えるというわけです。

したがって、豊胸処置によって、左右を同じ体積で豊胸した場合、見た目の左右差は減少するということです。このことは、元のバストサイズから大きくすればするほど、左右差が目立たなくなっていくということでもあります。結論としては、ほんの少しのバストの左右差は、取り立てて修正するよりも、全体的に豊胸を、左右同じだけ行ったほうがいいということです。