成長再生豊胸W 3回施行

成長再生豊胸Wを3回行ったモニターさんの症例写真です。順に、処置前・1回処置後・2回処置後・3回処置後1か月・3回処置後3か月です。
体型的に非常に痩せていて、元々のバストサイズがかなり小さいため、写真上では大きな効果が観察されていませんが、豊胸効果としての乳房体積の向上は、満足のいくものと考えられます。

元々のバストサイズの小さな痩せ型の体型の患者さんの場合、乳房に存在する細胞も少ないと考えられるため、このような少ない処置回数では、写真上で観察した場合、大きな効果と言うのはあまり望めないことが多いようです。しかしながら、もっと処置回数を重ねることによって、大きな効果が出てくることが期待できます。それは、乳房内の細胞分裂を促進してやって、バストを育ててやるという、成長再生豊胸のコンセプト特有の性質であると言うことができます。つまり、バストの中で細胞が増加すれば、成長再生豊胸の処置に対して反応する細胞も増加するため、豊胸効果もそれだけシャープに発現すると考えられるためです。

成長再生豊胸Wの成分は、通常の成長再生豊胸に使用する成長因子を、2倍に強化したものになります。効果としては、成長再生豊胸Wのほうが、通常の成長再生豊胸よりも、成長因子が多い分、やはり大きな豊胸効果が出ます。そして、採血・麻酔・処置という、全体の流れは、通常の成長再生豊胸と変わりありません。また術後の経過も、従来の成長再生豊胸と同じものになり、10日から14日後に月経が訪れます。その頃は、注射液の水分がバストからなくなっていますので、豊胸効果が全く獲得できずに、バストサイズは元の状態に戻っています。このことは成長再生豊胸と同じことなのですが、成長再生豊胸Wも、そこから約2か月かけて、ゆっくりと豊胸効果が出現してきます。ただし、成長再生豊胸Wの場合には、成長因子の濃度が、通常の成長再生豊胸の2倍ありますので、豊胸効果はより大きなものとなります。

成長再生豊胸でも成長再生豊胸Wでも、処置の回数を重ねれば重ねるほど、一回の処置の効果が大きくなっていきます。つまり、処置回数と豊胸効果は、比例の関係ではなく、むしろ処置回数の二乗に比例するような、二次関数的な効果の出現方式となります。それは、バストの中の、ホルモンや成長因子に反応する細胞の量によるものです。1回目の処置の前よりも、2回目の前、2回目の前よりも3回目の前のほうが、バストの中の細胞の数は増加しており、それに伴って、ホルモンの刺激や成長因子に反応する細胞も増加しているため、成長再生豊胸の処置に対する効果も大きくなると言うことです。これは、元々のバストサイズが大きくない人が、成長再生豊胸や成長再生豊胸Wの効果が低いと言うことではなく、そのバストの組織の細胞成分の特徴に左右されると言うことです。それは、分化・分裂して、その数が増加するポテンシャルを持った細胞が多いか、それとも、分化しきってしまって、もうそれ以上、分化・分裂しようのない細胞が多いかということです。

成長再生豊胸をはじめとして、いわゆる組織の成長という、再生医療的治療においては、その中心を担う細胞は、限定されています。 再生医療においてその中心を担うのは、幹細胞と呼ばれる細胞です。この幹細胞と言うのは、いろいろな組織の細胞の元になる細胞のことです。幹細胞は体内のどの組織にも分布しており、それらが障害を受けた時に、その再生を司る細胞です。したがって、再生能力の強い肝臓などの臓器組織に多く分布しているとされていますが、これがやはり、バストにも存在します。幹細胞の特徴、つまり他の細胞との違いは、いろいろな種類の細胞に分化するという多能性とともに、その自己複製能力にあります。これは、幹細胞が他の細胞へと分裂・分化しても、幹細胞が底をついてなくなってしまうことがないと言うことです。したがって、理論的には、組織の修復は無限に行われることになり、幹細胞を利用した治療では、時間や処置回数を問わないならば、ほぼ完全な組織の修復が可能であると言うことができます。成長再生豊胸は、このような幹細胞の働きを利用して、豊胸効果を獲得する治療法です。

成長再生豊胸の処置を受けると、その注射液の中のホルモンと成長因子が、皮下脂肪組織、及び乳腺組織へと作用します。そしてそれらの組織の中にある幹細胞に作用し、幹細胞の自己複製とともに、分化・分裂を促進します。また同時に、幹細胞の次の段階に分化した細胞から、成熟した細胞の直前の段階の細胞までの、いわゆる幼弱な細胞に対しても、成長因子とホルモンが作用し、それらの分化・分裂も促します。このように、成長再生豊胸は、幹細胞から成熟した細胞までの、細胞自体の成長とその増加を通して、バストの組織の増加をもたらし、その結果、豊胸効果を獲得すると言うことが言えます。このことは、言い換えれば、やはり「バストの成長」と言うことができ、完全に自分の組織、しかも、他の体の部分ではなく、バストの組織で豊胸効果を獲得すると言うことができるのです。