第44回日本美容外科学会総会

2021年9月30日と10月1日に開催された、日本美容外科学会に参加してきました。こちらの学会は、JSAPSと言われる学会で、形成外科の分科会的な位置づけです。もう一つの方はJSASと言って、どの専門科であっても参加できるものですが、最近はJSAPSも多くの美容外科医に参加の門戸を開いています。今回の学会なのですが、本当に久しぶりに学会に出てるのではなく、第43回も参加しておりました。その様子と言うか、行ってきたことは、Youtubeの動画にもUploadしていますので、よろしければご参照ください。

さて、今回の学会参加の目的なのですが、新しい機械の導入検討がありました。当院では、フィラーや手術に関してはそれなりにほぼすべてを網羅した診療メニューを展開しているのですが、こと機器による皮膚のケアや若返りに関しては、弱点となっています。と、言うのは、機器はどんどん新しいものが出てきて、使用方法やプロトコールに習熟し、きちんとしたことができるようになって数年もすると、もっと良い機械が出てきたり、それまでの機械がバージョンアップして部品の供給がなくなり、メンテナンスができなくなったりします。実際、うちの名古屋院で好評なイントラセルやサーマクールも、すでに発売後10年を経過し、新しい機械に置き換わってきています。また、もっと効果的な機械もあるとの情報もあります。そこで、新しい機器の導入を視野に入れて、今回の学会に参加しました。偉い先生方の講演を聞き、実際の効果や患者さんの反応など、確かめてから導入を図ろうということです。まあ、偉い先生方の研究の上澄みを啜りに行くという従来のスタンスは変わりないですが、ある程度の目標を持っての参加ということになります。

そしてもう一つの目的は、これまた当院で好評なWPRPFに関する最新の知見を得るためです。これまでの、私の理論構築と自院の経験に基づく診療プロトコールが一般的なのかや、偉い先生たちがどういった問題点に気づいているのかなど、今後の参考になりそうな討論が行われ、議論百出といったところでした。特に添加剤のbFGFについては、否定的な意見がかなりなりを潜め、好意的な意見も散見されるようになってきました。やはり添加濃度と使い方次第といったところでしょうか。偉い先生方が、参考として実際の治療プロトコールを発表・公開していただければ、ガイドライン上の扱いも変わってくるのではないかと思われます。


最後に、今回の目的の一つ、大阪と言えば、これですよね。豚まんだけじゃなくて、シュウマイもいい味出しています。帰りの新幹線の中でいただきました。