怒涛の中国編 第2回アジア美容外科学会 2009.11.07 その3

壁が薄い。やはり張りぼてホテルである。眠りが浅いためか、隣の部屋から壁を通して聞こえる中国語が、夜中25時に響いて目が覚めた。


それに加えて翌朝、6時半に電話が鳴る。電話を取ると、モーニングコールの音声が・・・「モーニングコールは7時ぢぁなかった?」と思いつつ、もう一度寝ようと思ったが、寒くて寝られない。浴槽にお湯を張り、朝風呂。やっと体が温まる。
バスローブに身を包みつつ、カーテンを開けて窓から外を見ると、遠景が霞んでいる。曇り?いや、そうではなかった。
7時50分頃、準備をしてロビーに向かう。ロビーから外を見ると、やはり通りの風景も霞んでいる。玄関から外に出ると、喉が変だ。少しせき込む。よくみると、通りを行く人々も、たまにせき込んでいる。どうやら大気汚染のスモッグのようである。鄭州は、内陸の工業都市なので、風がないこのような日はスモッグが発生するのだろうか?風邪気味の身には、喉がつらい。
玄関で待っていてもバスが来ない。もう8時10分である。ロビーには結構たくさんの人々がバスを待っている。ロビーにある学会特設のデスクで尋ねると、バスは8時10分発だから、もうすぐ来るという。そうこうしているうちに、ホテルの前に路上駐車していたバスのほうから、人がやってきた。そして、学会のデスクに行って何やら中国語で言ったかと思うと、デスクの人間が出てきて、そのバスに乗れという。「おい!そのバス、さっきからそこで路駐してたぞぉ~!」と、思いつつ、ロビーで待っていた人々とともにバスに乗り込む。皆、時々咳をしている。やはり大気汚染のスモッグである。駐車中の車のボンネットが白くなっていないので、黄砂ではない。しかし、ほんとうにいい加減なオペレーションである。
学会場に到着する。会場は3会場に分かれてそれぞれプレゼンテーションが進行していった。A会場でプレゼンテーションを聞いていた私だが、C会場の、あるプレゼンを聴きたかったので、C会場に移動した。そしたら、2時間以上先の(2時間前ではない!)プログラムが進行中であった。「?????」と思った私は、プログラム変更だなぁと思い、変更したプログラムをもらおうと思って、本部フロントに行った。しかし、そこにはそのような印刷物は皆無。係員に訊くと、「???」な表情。どうやら、セッションの座長を巻き込んで、発表者たちが自分たちだけで発表の順番を変更している模様である。しかも、その変更は、会場にいないと分からない。はっきり言って、「ありえない!!!」。その日、私が知っているだけでも、そのような勝手なプログラム変更は5指に余るほどであった。プログラムの進行は30分から1時間遅れるのは当たり前。全ての会場でそんな具合であった。
学会での昼食は、昼食会場での弁当。そして、夕食は回転テーブルでの18種類の中華料理。夕食はなかなか始まらなかった。そして、ゆっくりと一皿一皿出てくるのである。私の発表時間があと10分後に迫った時に、残り2皿のところで席を立たざるを得なかった。そして会場に入ると、係員は、「プログラムが1時間遅れていますので、先生の発表は7時50分からの予定です。」と言う。こっちは早く夕食を切り上げてきたのに、なんということだ!それならそれで、携帯番号を本部に教えてるんだから、連絡しろよ!腹いせに、20分遅れの8時10分頃に会場入りしてやったところ、まだひとつ前のプレゼンが行われている最中であった。
夕食の時に、友人になった中国人のDrが、「It will be very cold tomorrow」と言って、携帯サイトの天気予報を見せてくれた。予想最高気温4度である。9時過ぎにやっと全演題が終了して、やっとバスが出てホテルに帰ることができたのであるが、その日の夜から冷え込みは厳しさを増していった。それでもホテルの暖房はない。とにかく、風呂にお湯を貯めて身体を暖め、布団にくるまって就寝。翌日の9時からの発表に備えることにした。

「怒涛の中国編 第2回アジア美容外科学会 2009.11.07 その3」への2件のフィードバック

  1. うさぎ より:

    中国はまだ行ったことがないですが・・・
    なかなか、すごいですね・・・

  2. ペコ より:

    なんか踏んだり蹴ったりでしたね・・・

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