美容整形の手術件数は、まだまだアメリカが世界一

ISAPS(International Society of Aesthetic Plastic Surgery、国際美容形成外科学会) の、2009年度調査によると、美容整形手術件数は、1位アメリカ(約130万件)、2位中国(約125万件)、3位ブラジル(約105万件)であったそうだ。


しかし、ボトックスやレーザーなど、メスを手術以外の治療を合計すると、1位アメリカ(約303万件)、2位ブラジル(約250万件)、3位中国(約219万件)と、2位と3位が逆転する。
我が日本はと言うと、手術の件数では約41万件で、インドに次いで5位。手術以外の処置件数は約33万件で、メキシコに次いでやはり5位。総合で約74万件でメキシコに次いで6位である。
項目別にみると、アメリカでは、脚の静脈瘤の処置が、他国を大きく凌駕していて、手術以外の処置という項目での人数を稼いでいる。ブラジルでは、ケミカルピーリングやフォトの人気が根強いようだが、アメリカではそれに代わってレーザーでの処置が人気を集めている。
手術に限定すると、中国の項目別件数は、構成比においてはアメリカと大差ないが、さすがに乳房縮小術だけは、かなり少ない。
この調査は、国際美容”形成”外科学会のものなので、形成外科医の行った美容整形の件数調査である。アメリカでも、耳鼻科医である顔面形成外科医や、眼科医である眼形成外科医、皮膚科医である皮膚外科医などが行った美容整形の件数は、含まれていない可能性が高い。したがって、すべての美容整形の件数を網羅しているとは言い難いが、国別の違いなどがある程度浮き彫りにされていて、興味ある内容である。