シンガポールの学会(IMCAS Asia at Singapore) 6

昼食のワインによる酔いが醒める頃、Dr. Harold Maと待ち合わせのために、ホテルに戻ったころには、もう時間は夕刻でした。預けてあったトランクを受け取り、彼の案内で、空港に向かう途中にある、彼のクリニックであるFreia aesthetic clinicを訪問しました。


彼のクリニックは、クラシカルなシンガポールの伝統的な建物を、天井を高くして内装をリニューアルした、落ち着いた雰囲気があり、買い物途中にでもふらりと立ち寄って、ノン・サージェリーの処置を受けやすい感じです。また、大きな通りに面している建物の1階ですから、手術後はクリニックからすぐにタクシーに乗り込めるのもいいところです。
その後、Dr. Harold Maは私を空港まで車で送ってくれたのですが、空港内のホテルにあるレストランで、Dr. Myint、Dr. Jim Wongと合流し、私はまたまた旨い中華料理を御馳走になったのでした。
会食の席上、シンガポールの医療に対する規制の厳しさを実感した話が出ました。シンガポールではまだ、PRPや成長因子の使用が認められていないそうです。そこで彼らは、切開手術を受けたがらないシワやたるみの患者さんに対しては、ヒアルロン酸・ボトックス・レーザー・サーマクールなどの高周波と、薬用の化粧品を使用して一所懸命に治療しているそうです。さらに、脂肪注入に関しては、幹細胞の使用も認められていないらしく、脂肪注入の生着率は顔面で30から50%、バストで30%以下と、非常に低いのが悩みであるということでした。そこで私は彼らに、幹細胞やPRP・成長因子などを使用する以前の私のテクニックを、3人に教えました。この方法なら、顔面への脂肪生着率は約70%、豊胸術なら約60%の生着率が期待できるからです。彼らも、一筋の光明が見えたとのことで喜んでもらえました。さらに、今年の10月18日に計画されている、MIFAS(Minimally invasive Facial Aesthetic Surgery)を楽しみにしているとのことでした。
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シンガポール・エアラインのターミナルであるターミナル3で彼らと別れた後は、さすがに夕食時の紹興酒が効いたのか、飛行機に搭乗するとすぐに眠りに就き、成田への最終着陸態勢をとった時にCAに起こされるまでは、意識不明の状態でした。
これは、機内食の朝食
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「シンガポールの学会(IMCAS Asia at Singapore) 6」への5件のフィードバック

  1. k より:

    シンガポールでもPRPや成長因子の使用が認められるとイイですね。

  2. 一児の母 より:

    どこの国でも薬品には規制があって、それが歯がゆい部分ですね。

  3. dazzle より:

    なかなかのハードスケジュールでしたね。お疲れさまでした。

  4. 匿名希望 より:

    海外でも先生を慕って集まる人たちがたくさんいるんですね。

  5. うさぎ より:

    先生、美味しいもの三昧の学会旅行でしたね。

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