頬から口元にかけてのたるみ(しわ)を取りたい。

Q.頬から口元にかけてのたるみ(しわ)を取りたいのですが、どのような方法がありますか?


しわやたるみはさまざまな要因が複合して成っており、1種類の治療法ですべての部位を治していくのにはさすがに無理があります。
まず、下に各しわの原因と治療法を明記しますので参考にしてください。
【1】しわ(こじわ)
  原因―皮膚と皮膚の間にできる溝(ミゾ)タイプのしわ
  場所―主に口元(小鼻横から口角までにできる)、眉間、額、目元
     *無表情でもスジが入ったように見えるしわ
  治療―①注射器による薬剤の注入法【薬剤―ヒアルロン酸(吸収タイプ 1cmのしわ 10500円)・デルマプラント(非吸収タイプ1cmのしわ 31500円)】
     【術後】注射のみなので術後検診はなし 2~3日注射針の跡が残るが、化粧でカバーできる
     ②サーマクールフェイスリフト【高周波によるリフト 皮膚自体を縮める効果と皮膚内のコラーゲンの増加効果あり サーマクール 210000円 】
     【術後】高周波を当てるのみ
注射による麻酔も不要なため、当日から何の制限もなし(洗顔・化粧可) 直後から赤みすら生じないため家族にも内緒で可能
     ③フラクセルレーザー治療【レーザーによるしわ・たるみリフト 1週ごと4~5回の処置要 皮膚1cm四方に対し2000本のレーザー照射 皮膚深部にまで到達するため複数回の処置で小じわ・たるみまで改善する 額・目元周囲・頬・口元・鼻 31500円/1回 首(全) 63000円/1回】
      *フラクセルのメインの効果は『しみ』消しです
【2】しわ(表情じわ)
  原因―表情を作ること(笑う・しかめるなど)で生じるしわ 表情筋が動くことでそ上にある皮膚も動き、曲がりが生じるもの 表情を作ろうとする以上必ず出来る
* クセになっていることも多く、無表情でも存在し、こじわと間違うこともある
*表情筋に対し作用させる治療が必要
  場所―主に目元、眉間、額、年配になると唇上部に縦に生じる
  治療―注射器による薬剤の注入法【薬剤―ボトックス 1箇所31500円】
     【術後】注射針のあとのみ(2~3時間の隆起)
【3】たるみ(皮膚および皮下組織の弾力低下による皮膚・皮下組織のさがり)
  原因―皮膚の代謝が低くなり、コラーゲン等の生成が遅くなることで皮膚自体の厚みがなくなってくること(張りがなくなるともいう)
  場所―全体(主に、目の下、目尻、頬、口角横)
  治療―①サーマクールフェイスリフト【高周波によるリフト 皮膚自体を縮め、コラーゲンの増幅を図る サーマクール 210000円 】
【術後】高周波を当てるのみ
注射による麻酔も不要なため、当日から何の制限もなし(洗顔・化粧可) 直後から赤みすら生じないため家族にも内緒で可能
     ②フェザーリフト【糸による皮膚・皮下組織自体の引き上げ(さがった皮膚と脂肪を持ち上げる) 目尻―42万円 頬―63万円 顎―42万円】
     【術後】糸を通した部分の針穴のみ(注射跡と変わりません)
         1日目CHK後に化粧許可
     ③フラクセルレーザー治療【レーザーによるしわ・たるみリフト 1週ごと4~5回の処置要 皮膚1cm四方に対し2000本のレーザー照射 皮膚深部にまで到達するため複数回の処置で小じわ・たるみまで改善する 額・目元周囲・頬・口元・鼻 31500円/1回 首(全) 63000円/1回】
      *フラクセルのメインの効果は『しみ』消しです
【4】たるみ(皮膚自体の余りを伴うもの)
  原因―年齢による皮膚の余り
  場所―全体(主に、目元、頬、顎、首に生じる)
  治療―①フェイスリフト【切開し、余分な皮膚の切除と、筋膜の吊り上げを行う。 額、コメカミ、頬、首 
      各63万円~】
     【術後】切開創は縫合 1週間~10日目で抜糸 腫れ1週間
     ②サーマクールフェイスリフト【高周波により皮膚を縮め、コラーゲンの増幅を促す サーマクール 210000円 】
【術後】高周波を当てるのみ
注射による麻酔も不要なため、当日から何の制限もなし(洗顔・化粧可) 直後から赤みすら生じないため家族にも内緒で可能
ポラリスのみ赤ら顔への治療効果あり
     ③フェザーリフト【皮下組織を介した、皮膚自体の引き上げ。 目尻、頬、顎 42万円~】
【術後】糸を通した部分の針穴のみ(注射跡と変わりません)
         1日目CHK後に化粧許可
* ただし、③のみですと皮膚の持ち上げ効果で皮膚を縮める効果はありません。
皮膚を縮める効果を出すには、サーマクールを併用することが必要です
      ④フラクセルレーザー治療【レーザーによるしわ・たるみリフト 1週ごと4~5回の処置要 皮膚1cm四方に対し2000本のレーザー照射 皮膚深部にまで到達するため複数回の処置で小じわ・たるみまで改善する 額・目元周囲・頬・口元・鼻 31500円/1回 首(全) 63000円/1回】
      *フラクセルのメインの効果は『しみ』消しです
ご本人様ご希望の「頬・口元のしわ」や「頬・口元のたるみ」は、前述したようにさまざまな要因から成っており、ご本人様の場合「皮膚と皮膚の間にできたミゾ」と「弾力低下によるさがり」などの複合であるのではないかと考えます。となると1種類の治療法だけではすべての改善にはならず、複数の治療法が必要になってきます。どこのどのような状態をどのように治したいかというご希望によって治療内容を選択していただくことになると思います。
口元のたるみの原因に関しては2つの考え方があり、もう1つは皮膚組織のさがりです。お若い頃頬骨の上にあった筋肉や脂肪が落ちてくることで曲がりやすい口元でそのお肉が溜まってしまい、段差になっているという可能性もございます。その場合、注入法では期待通りの効果が得られないことがありますので、サーマクールやフェザーリフトでさがったお肉を元の位置に戻すことも改善策になると思います。
サーマクールであれば、本来、もともと持っているコラーゲンの増幅にもつながり、張りを戻すことにもなり一石二鳥ではないでしょうか。
翌日からのお仕事の方でも支障は一切でません。
A.皮膚組織自体の余り、いわゆる「たるみ」の徹底的な治療法としては、やはりフェイスリフト(切開)です。現在の余っている皮膚を取り除く手術ですので効果も絶大です。手術の目安としては、仰向けに寝た状態のお顔を目標とします。皮膚の余りは上を向いたとき横に流れます。流れる分だけを切除しますので、術後つっぱり感が残るような不自然な仕上がりにはなりません。あくまで自然な状態が目標です。ただし、フェイスリフトは切開の手術です。当院では効果の持続も考慮した上で筋膜から持ち上げる術式を採用しています。(他院では、安い金額で皮膚の余りのみを切除するところもありますが、その場合2~3ヶ月で元に戻ります。)そのため、術後は必ず腫れます。腫れやキズ、長期の休みが必要なことを考えると手術前に入念なスケジュール調整が必要でしょう。ただし、ご本人様のご年齢ではこの手術はまだ早く、適応でないと考えます。
フェイスリフトでは余分な皮膚を切除するのに対し、サーマクールやフェザーリフトは高周波で皮膚を縮めたり、皮膚組織を引き上げていくものになります。効果の目安として、切除するフェイスリフトの約半分くらいの効果がサーマクール・ポラリス・フェザーリフトと思ってください。(サーマクール・ポラリスとフェザーリフトを併用するとフェイスリフトと同じくらいの効果が期待できます)
現在最新の治療法として、『フラクセルレーザー治療』があります。レーザー照射を行い『シミ』を消していく治療なのですが通常のレーザー機種より到達深度が深いため、皮膚深部からの皮膚の生まれ変わりが促進される効果があります。シミに対しての効果だけではなく、小じわ・たるみにまでの効果が期待できるものです。
治療原理として、皮膚1cm四方に対し虫食い状に2000本のレーザー照射を行います。従来のレーザー機種は皮膚全体に照射されるため処置後必ず赤みが生じていました。フラクセルは1本の照射面積が極小なのと、虫食い状に照射するため処置後の赤みを軽減できています。処置直後から洗顔・メイク可能で、生じた若干の赤みもファンデーションで充分カバーできるものです。
照射は虫食い状のため複数回の治療が必要ですが、それでも4~5回の処置でしっかりと目に見える効果が得られます。
従来のレーザー機種では、短期間・少ない処置回数では、実感できる効果が得られにくく、満足のいく結果が得られていないのが現実です。(数ヶ月・数十回の治療が必要なケースが多く、それでも満足いく結果が得られないことが多い)
フラクセルレーザーは、1週間後ごとに4~5回の治療で必ず効果が現れます。(シミの場合、濃さ・大きさで必要回数に個人差があります)
短期間で効果が実感でき、老化に伴う様々な症状に全体的に効果があるのは、フラクセルだけです。
上記でご説明した通り、しわ・たるみはさまざまな要因から成り立っており、ただひとつの治療法ですべてが解決できるものではありません。
ご本人様が何を一番気にされているか、またどこをどう改善したいのかによって選ぶ選択肢は多岐に渡ります。
簡易的な治療法も多くございますので、プチ整形的な注入タイプから始められるのもよろしいかと思います。