頬のニキビ跡の改善法。

Q.ニキビ跡が両頬にあります。どのような方法で治していくのが最善の方法ですか?


A.『フラクセル』は全国で一番初めに当院に導入されたレーザーで、最新レーザー機種となります。今現在でも取り扱っているクリニックは少ないでしょう。『フラクセル』は従来からのレーザーとは一線を画した原理に基づき開発されたものです。原理の違いとは、レーザーの照射深度・面積に関しての考え方の違いから出てきたものです。従来のレーザーは照射時の深度(到達する皮膚の深さ)が浅いため皮膚表面にしか当たりません。凹凸などに対して、複数回の照射では落としきれませんでした。したがって複数回治療しても薄く残ってしまう場合や、しっかり綺麗に落とせないのが現実でした。よって、実際の「ニキビ跡」の治療にはかなりの長期間が必要なのです。ところが『フラクセル』は到達深度が深く、従来のレーザーのように数十回の治療などは不要で、4~5回の施術により改善可能になりました。このほかにも、照射面積の違いもございます。従来からのレーザーは照射時にすべての皮膚表面に当たります。すべてに当たるため皮膚に対しての刺激で処置後赤みが生じます。赤みを抑えるためにパワーを落としつつ処置するため、やはり複数回の治療回数がかかっていました。
『フラクセル』は1cm四方の皮膚内に2000本の部分的なレーザーを当てます。皮膚すべてでなく、部分的にしか当てないため刺激が少なく施術後の赤みがわずかで済みます。この新技術により、組織の再生を促します。1cm四方につき2000本のレーザーを集中的に当てることで、皮膚の約20%が生まれ替わります。処置後1週間から10日ほどで古い組織が排出され、新しい組織に入れ替わります。この時点でかなりの効果の実感があるでしょう。皮膚を100%入れ替えるためには、4~5回の照射で充分ということです。古い細胞の影響を受けないためにも、照射のスパンは1ヶ月です。1ヶ月ごとに4~5回の照射で完了となります。「ニキビ跡」が、半年ほどあればなくなる画期的なレーザーです。
【麻酔】
処置は塗布麻酔下で行います。レーザーの到達深度が深いため、通常のレーザーより痛みがあります。処置前に塗布麻酔を行い、麻酔効果の生じる30分は待機します。その後レーザーの反応を良くする薬剤を塗布してからの照射となります。実際の照射に必要な時間は、1部位10~15分と短く、洗顔・メイク後すぐご帰宅できます。若干の赤みが生じますが、ファンデーションで充分カバーできる程度のものです。施術後は約3ヶ月間紫外線防止が必要となります。
* 「そばかす」「くすみ」「カンパン」「毛穴の開き」「小じわ」「たるみ」「色素沈着」にも同様の効果があります
* 「黒子」「太田母斑」には効果はありません
注)処置後1週間から10日で、新しい皮膚が表面にできていますので、ここに紫外線などの刺激が加わると、「しみ」の原因につながります。これを防ぐために、施術後は必ず3ヶ月間『紫外線防止』で日焼け止めの使用をお勧めしております。