(症例写真)成長再生豊胸Wを5回 その12

太ったり痩せたりしているうちに、バストが張りを失い、小さくなったとのことで、 張りを戻す形での豊胸を希望された、40歳代初めのモニターさんです。出産・授乳の経験はありません。この年代になると、バストの形や大きさなどに、個人差が大きくなってきます。これは、顔と同様にバストも、生活習慣や環境に左右されて、年齢に応じて変化するということでもあります。

バストの構成要素は、割合的には、脂肪組織が多くを占めています。乳腺組織は、その脂肪組織の中に浮かんでいるような状態です。乳腺組織は、クーパー靭帯という靭帯組織によって、胸壁につながってされているため、乳腺は一定の範囲でしか動きません。乳腺がお腹のほうや首まで移動せず、様々な姿勢を取った後も、同じ姿勢では、ほぼ同じ位置にあるのは、このクーパー靭帯の働きによります。脂肪組織が多くを占めているバストですが、その中の乳腺の形は千差万別です。脂肪組織の中に、タコのようにたくさんの枝分かれを持って入り込んでいる場合や、乳輪の下に、ほぼ円形に集まっている場合もあります。

脂肪組織がバストの多くの割合を占めているということは、体重が増加する(太る)と、お腹やヒップ、脚などとともに、バストも大きくなります。反対に、痩せれば、バストも小さくなります。太ってバストが大きくなった時には、クーパー靭帯や皮膚は伸ばされ、それらの弾力性の範囲の内なら、痩せてバストが小さくなっても、張りを失わずに、下垂もなく済みます。しかし、皮膚やクーパー靭帯の弾力性を超えるほどにバストが大きくなり、それが痩せた後に小さくなった場合には、バストは張りを失い、下垂も発生します。そこで、バストをできるだけ若々しく保つためには、太ったり痩せたりを繰り返さないことと、皮膚やクーパー靭帯に無理がかからないように、適正なブラジャーを使用すること、さらに、日ごろの食生活や運動などを含めた生活習慣で、皮膚やクーパー靭帯の弾力性を保つことが、大切なことになります。