(症例写真)成長再生豊胸Fを5セット その7

かなり痩せたモニターさんで、出産・授乳の経験があります。年齢は40歳代後半。本人さん曰く、太れない体質だとのことでした。皮下脂肪・乳腺ともに萎縮しています。また、バストの上の部分に、肋骨の浮き出しが顕著な状態です。本人さんも、豊胸と同時に、この肋骨の浮き出しの改善を希望されていました。

こちらのモニターさんの治療方針としては、豊胸とともに、バストの上のほうへの成長再生豊胸F薬剤の集中的な注入を行いました。治療結果としては、一定の豊胸効果とともに、バストの上のほうの肋骨の浮き出しが、改善されています。

出産後に太りやすくなるというのは、よく聞く話だと思います。しかし、こちらのモニターさんは、出産後に太れなくなったということです。これは、出産を契機として、下垂体のホルモンが減少したのではないかと考えられます。その原因としては、色々と言われていますが、その状態が病的なほどになっていると、シーハン症候群という病名が付いています。

シーハン症候群とは、分娩後下垂体機能低下症とも言われるもので、出産後に下垂体機能=ホルモン分泌が減少する疾患です。下垂体は様々なホルモンを分泌しますので、どのホルモンが減少しているかによって、症状は様々です。発症の引き金は、分娩後の大量出血です。妊娠・出産時にホルモンをたくさん分泌するために、下垂体には多くの血流量が必要になるのですが、この出血性の急激な貧血によって、下垂体への血液供給が滞り、ホルモンを分泌する細胞が壊死に陥ると言われています。シーハン症候群になってしまいやすい人というのは、平時には正常に機能しているのだが、下垂体が小さい人が挙げられます。下垂体の予備能力が小さいということでしょう。分泌低下が見られやすいのは、成長ホルモンとプロラクチン(乳汁分泌促進ホルモン)です。通常、出産後数年で症状が出てくることが多いのです。 シーハン症候群は、下垂体のうち、80%以上が壊死に陥っている状態で発症し、血中ホルモン検査でも、下垂体から分泌される様々なホルモンが低値を示します。

しかし、血中ホルモン濃度が正常値の範囲を下回らず、シーハン症候群とは診断ができない状態も存在します。ホルモン濃度が正常値の下限に近い状態です。そのような場合、やはり、太れないという状態がよくあります。その場合には、ピルの内服など、女性ホルモンの補充を行いつつ、成長再生豊胸の治療を行うと、より一層、効果が望めます。