20歳代後半の女性で、「時間がかかってもいいから、何とか少しでも膨らみが欲しい」とのことで、成長再生豊胸Wを5回受けたモニターさんです。出産・授乳の経験はありません。術後の写真は、最終である5回目の処置の後、約3ヶ月以上を経過しています。
成長再生豊胸Wは、ゆっくりと処置回数を重ねることで、徐々に豊胸効果を出していく成長再生豊胸です。バストの中の皮下脂肪層に存在する、幹細胞や前脂肪細胞など、将来、脂肪細胞や乳腺を構成していく細胞が、成長因子の刺激を受けることによって、自分自身を複製するといった分裂と、次の段階の細胞に変化していく分化が促進され、バストの体積が次第に増加していくことで、豊胸効果を獲得していきます。脂肪細胞や乳腺を構成していく細胞は、このように、分裂と分化を繰り返すことになりますから、元々、このような細胞がバストに多く存在する方は、少ない回数の処置でも、効果が出やすいということができます。では、どのような人が、バストにこのような細胞が多いのかということを、疑問に感じるかもしれません。科学的に、あるいは、しっかりとした理論で、こうだとは言い切れないのですが、これまでの経験と成長再生豊胸の原理を照らし合わせると、次のようなことが言えるかと思われます。
過去に成長再生豊胸を受けたことのある人
成長再生豊胸に含まれている成長因子は、前述のように、 乳腺や脂肪組織を構成している細胞だけでなく、将来、脂肪細胞や乳腺を構成していく細胞も、細胞分裂を促進することによって、その数を増やします。したがって、成長再生豊胸を受けたことによって、成長再生豊胸の効果が出やすくなるということです。このことはまた、一連の成長再生豊胸Wによる治療を受けている経過においても、一回目より2回目、二回目よりも3回目のほうが、効果が大きくなっていくということにもつながります。
脂肪注入を受けたことのある人
脂肪注入によって、バストの中にある細胞が、増加しているためです。これは、以前に受けた脂肪注入による豊胸術で、あまり効果が出なかった方にも、言えることです。脂肪注入による豊胸術を受けた場合、効果が薄い状態であっても、多少なりとも、脂肪注入を受けた箇所には、細胞数が増加しているということが、想定されます。したがって、成長再生豊胸の効果も、通常よりも大きいと言えます。
元々のバスト自体の大きさが、ある程度ある人。
これは、前の二つのことと重なる部分が大きいのですが、ある程度の大きさがある方の場合には、元々、バストに細胞が多いということができます。この場合のバストの大きさとは、骨格によるものではなく、その上にある、乳房そのものの大きさのことです。その細胞の構成成分として、幹細胞や前脂肪細胞などが多いかというと、必ずしもそういうわけではないのですが、一つの要素として、こういった傾向があるということでもあります。
こちらのモニターさんの場合
こちらのモニターさんの場合は、上記の3つの要素のどれにも当てはまらないのですが、効果としては、それなりに出ていると思われます。しかし、術後の写真を見ていただければ、肋骨の浮き出しかたから分かる通り、術後は術前よりも体重が減少しています。これが、術前の体重まで戻れば、成長再生豊胸Wの効果は、もっとはっきりとわかることでしょう。