(症例写真)成長再生豊胸Wを5回 その3

30代前半、妊娠・出産・授乳歴のある、モニターさんです。術後の写真は、最終処置後、約3ヶ月を経過しています。豊胸の目的とともに、胸の上部の、透けて見える肋骨を、できるだけ隠したいという希望もありましたが、その目的もある程度は達成されています。

やはりこの方も、処置の経過中に体重がやや減少した時期があり、最終状態での体重も、術前よりも少しだけ減少していますが、十分な豊胸効果が出ていると思われます。また、胸の上部の肋骨の浮き出しも、豊胸効果と同時に、そのカムフラージュ効果が、発揮されています。

胸の上部の肋骨の浮き出しは、勿論、痩せている方に多い症状なのですが、それ以外にもいくつかの要素が関係しています。それらの要素の中で、大きなものは、加齢による皮下脂肪の分布の変化によるものです。人間の体は加齢とともに、上半身には皮下脂肪が付きにくくなり、下半身には逆に付きやすくなってきます。痩せるときには上から痩せ、太るときには下から太ってくるということです。ちなみにこのことは、顔面についても同じで、顎の横や、顎の下には皮下脂肪が付きやすく、額やこめかみ・目元などは、皮下脂肪が付きにくくなります。そして、全体的に見ると、たるんだ顔付き、つまり、刻まれた皺と相俟って、老化した顔つきになっていきます。ボディーに関しても、ヒップの下のほうや下腹部には皮下脂肪が付きやすくなり、バストには皮下脂肪が付きにくくなります。そして、そのような加齢による変化が、体型の老化を作っていきます。そしてそれらの症状の一部として、胸の上部の肋骨の浮き出しというものがあるわけです。つまり、鎖骨から乳頭・乳輪までの範囲の皮下脂肪が、加齢現象によって、その厚みを失い、さらに加齢による筋肉の衰えの一部として、大胸筋が厚みを失ってくることが、肋骨を浮き立たせてしまうのです。やせ型の体型の方は、このような症状が出るのが早くなるため、比較的若くても、肋骨が浮き出ます。